大切な人とコミュニケーションをし思い出を共有する−−9人限定のクローズドSNSの「Close」がリリース 

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「大切な人と思い出を共有すること」−そんな思いを叶えることがサービスの本質だと語るのは、本日9月27日にリリースしたプライベートSNS「Close」を運営するREVENTIVE, Inc CEOの水田大輔氏だ。

mixiやTwitter、Facebookなど、様々なSNSが多くの人に使われている時代になった。”ソーシャル”という言葉の中で、まったく会ったことのない人と情報を交換したり、やりとりをすることも増えてきた。しかし、ときに「ソーシャル疲れ」という単語も飛び交うなど、プライベートや仕事とのやりとりが混在し、仕事の不満や友人とふざけている様子などを自由に投稿したり写真をアップすることが難しくなった、という人も増えている。

そうした中、「Close」はそうしたソーシャル疲れから開放し、本当に仲の良い人たちとのやりとりを通じ、居心地のいい空間を提供することを目的としている。

REVENTIVE, Inc の水田大輔氏は、京都在住の大学生だ。昨年おこなわれたブレイクスルーキャンプに参加し、サービスを開発。入賞できなかったことに対する悔しさから、ブレイクスルーキャンプに参加していた仲間と起業した。現在は、水田氏がディレクター、CFO、デザイナーとエンジニア3人の合計6人で会社を運営している。

起業後、仲間と試行錯誤しながら、サービスの開発をおこない、限られた人としっかりと情報を共有するプライベートソーシャルネットワークの可能性を感じ、もっと身近な人達とやりとりすることで、様々なコンテンツとの親和性が図れると考え、サービスの着手をおこなった。

Closeは、9人限定のクローズドSNSだ。ユーザは、自分が大切だと思う人を9人まで登録でき、その9人それぞれとの思い出を共有することができる。もちろん、9人の友人を含めたタイムラインの仕様も備わっている。

クローズドSNSと聞くと、pathを連想する人も多いが、Closeとpathには大きな違いがあると水田氏は語る。

「pathはstay connected with family and close friends.と言っているが、家族と友人でやりとりする内容は違う。違った相手がいると、居心地がよくない空間になってしまうのは、目に見えている。closeは、本当に中のいい人と、気兼ねなくやりとりをすることを第一のサービスとしての理念にしています」。

Closeの9人限定も、理由はきちんと計算して導き出した数字だと水田氏は語る。

「カップル向けのような1対1だと、SNSと呼べないしそこそこは楽しいけど面白みに欠ける。そして、Facebookはもはや電話帳のようなもので、すべてを把握している人はいない。それに、一度の投稿が友人や会社の人などが一緒になって見られる、というのも、あまり居心地がよくない。人間が、本当に仕事以外で常時連絡を取り合うのはだいたい6人程度。そして、なにかあった時に相談できるのが15人程度と、研究でも導き出されている。そこで、その中間程度の人数として9人に設定しました」。

思い出投稿の画面。

自然に連絡をとれる関係性であり、そして、居心地のいい友人と対話する。水田氏が例にあげたものとして、”家”でゆっくりくつろげて話ができる人数が9人程度だと言う。それが、”ヒューマンナチュラル”な状態であり、そうした場所をcloseは提供したい、と語る。

リラックスした状態で、友人と語らい、そして思い出を記録していく。そのための機能も実装している。9人それぞれが一緒になったタイムラインとは別に、9人それぞれの友人と自分との個別のタイムラインを用意している。水田氏は、それを”思い出投稿”と語ったが、その友人と自分とが会話をしたり、写真にタグ付したり、その人宛への連絡をしたものだけを表示する機能だ。それによって、友人との個別のログがたまり、いつでも思い返すことができる。まるで、1対1でやりとりをしているような画面設計に近い。

そうした、細かい設定やUXについても、モバイルの重要性や、サービスのとしての居心地のよさを追求していると水田氏は語る。

「どんなに裏の仕組みが複雑でも、それは運営側の都合であり、使ってもらうユーザにとっては居心地のいいUXを提供することを心がけた。いつでも、どこでも、気軽に使え、それでいて使っていて居心地がいいサービスとして使ってもらいたい」。

言語設定は、日本語、英語、韓国語、中国語に対応しているが、まずは日本国内での利用を重点的に広めていき、海外展開も視野にいれていると語る。11月にはAndroidアプリもリリース予定だ。また、KDDIが主催する「∞LABO」三期生としても採択されており、サービスの事業化に向けたメンタリングをうけながら事業を展開していく。

親しい人と、本当にコミュニケーションをとっていくサービスを目指すClose。伝えたいことを自然と伝える環境になっていくことで、より、友人との仲も深まるのではないだろうか。

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