大規模なイベントに関する情報を伝えるのは難しい。もちろん、ブログやインフォグラフィック、写真やツイートといった方法はある。だがイベントが終わった後、その情報を残しておくための良い方法がない。Storifyを使って(私たちがこちらやこちらの記事で残しているように)起こったことをリストにすることもできるが、Eventifierを利用してシンプルに記録を残しておくこともできる。
Eventifierはインド拠点のスタートアップで、あなたのイベントを自動的にアーカイヴしてくれる。同サービスにイベントリストを送信すると、ハッシュタグを通して(例えば#startupasiaといったような)そのイベントをトラッキングしてくれる。
Eventifierの共同設立者Nazim Zeeshan氏は、イベントの参加や運営が好きだと言う。だがイベントが終わった後、イベントをひとまとめにして見られる場所がなく、いつもイライラしていたらしい。彼は次のように語った。
「私たちは皆イベントに関心があり、イベントやその周辺で起こったことを知りたいという欲求を持っています。スピーカーは誰だったか?イベントに関するツイートはどんなものだったか?共有された写真や動画、そして様々なセッションで使われたスライドはどうだったか?
しかしながら、データフローは散乱しています。広大なインターネットでこうした情報を検索して探そうとしても見つかるのは断片ばかり。データは非常にランダムで、見つけてもその分類が困難です。Eventifierはこのようなイライラを解消するために誕生しました。」
同サービスは既に、およそ160人のイベント主催者によって試されている。アーカイブされたいくつかのイベントをチェックできる。1つのイベントは1ページにまとめられ、その中に写真、動画、ツイートそしてスライドなどの情報が分類されている。まだサービスが新しいため画像がバラバラになっていたりするが、それでもイベントのデータが自動的にまとまるというのは中々素晴らしいアイディアだ。
Zeeshan氏は、主要なイベント管理プラットフォームなどにEventifierを統合してイベント主催者に提供する可能性を模索していることを明かしてくれた。さらに、単なるアーカイブだけではなく、分析と統計の機能を求めるイベント主催者に向けてプレミアムプランを導入する予定だという。
設立から2ヶ月のEventifierは、Mohammed Saud Bakhar氏(UI/UX開発担当)とNazim Zeeshan氏(Pythonによるバックエンド開発担当)、Jazeel Badur Ferry氏(プロダクト担当)によって立ち上げられた。現在、インドのチェンナイのStartup Centreで支援を受けつつ成長している。
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