mixi開発チームが生み出したアンドロイド版TestFlight「DeployGate」は開発者をUSBから解放する

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mixiは9月10日、アンドロイドアプリのプライベートテスト配信プラットフォーム「DeployGate」を公開した。開発中のアンドロイドアプリをワイヤレスで開発チームに配信、ログやバグレポートなどの情報を管理、収集することが出来る。無料で利用できるゲストアカウントをはじめ、配信できるアプリの数や登録できる開発者アカウントの数によっていくつかの料金体系を用意している。

「USBをなくしてワイヤレスで一瞬の内に共有したい」ーー今回開発にあたった井上恭輔氏と藤﨑友樹氏は共に2008年のmixi新卒入社組。mixiでバックエンドやアンドロイド開発を担当する二人の経験からDeployGateは産まれたのだが、これを推し進めたのがmixiの新規事業創出プロジェクト「イノベーションセンター」。DeployGateはこの社内公募事業の一号案件になる。

さて、アプリ開発におけるテスト配信プラットフォームですぐに思いつくのはやはりTestFlightだろう。私もこのサービスを見た瞬間、アンドロイド版TestFlightというタイトルが浮かんだし、開発チームも比較表を作るなど、同サービスを強く意識はしているようだ。

サービスの利用は大変シンプルだった。アカウントを作成してログインするとダッシュボードなどの画面からアプリをアップロードすることができる。テスト用アプリはQRコードなどから端末にインストールが可能になり、後はアプリを各テスターに利用してもらって発生したバグなどをオンラインでチェック。新バージョンがリリースされたらそこからまた新たなアプリをテスターに配信することができる。

これらの情報は全てリアルタイムにタイムライン上に表示され、開発者に共有される仕組みだ。テスト用サンプルアプリのQRコードが表示されるので、実際にどのような動きになるか試してみて欲しい。

TestFlightと大きく違うポイントはアンドロイド向けであるということだが、根本的な違いは開発に対するフォーカスだろう。「開発者同士のコラボレーションとリアルタイム性にはこだわった。iOS、アンドロイドをはじめ、モバイルアプリは山のように作られている。開発者の環境も大きく変わり、オフィスを持たない人達がオンラインで繋がって開発を進めるスタイルがどんどん広がっている。DeployGateは開発を強く意識しているので、バグなどの情報を把握しやすいはずだ」(井上氏)。

私も実際にデモで使ってみたが非常に軽快で、特別なSDKを入れなくても利用ができるが、用意されているSDKを使えばログの収集、デバイスの情報取得など以外にもさらに多くの情報を取得できるようになっている。また英語版も準備されていて、マーケットは最初から国内外問わず視野に入れているそうだ。

対象となるユーザーはいわゆるソースコードを書く「開発者」に留まらない。開発チームに所属するプロデューサー、ディレクター、テスターなど、一緒にQA(Quality Assurance)に参加するであろう層がターゲットになるという。

また、テスト中にあったフィードバックで最も多かったのはiOSへの対応なのだそうだ。さらにテストマーケティング的な使い方についてもアイデアはあるが「まずは開発者へのフォーカスから。その後で色々なチャレンジを考えたい」(藤崎氏)とした。

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