スマートフォンを使って簡単な会計管理体験を提供する「Taxbird」

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先週末の土曜日に開催されたSamurai Venture Summitで、あるサービスのリリースが発表された。そのサービスとは、「taxbird」というスマートフォンを利用する会計ソフトだ。体験版が9月の上旬にリリースされており、今回サービスの本リリースとなった。

Taxbirdを使用すると、スマートフォンを使って領収書の写真を撮影すると、アプリが日付、金額、勘定科目を自動で認識し、会計処理が行われる。データはPC上から修正、管理が可能となっている。このアプリはただ会計処理をしてくれるだけではない。確定申告時に必要な青色申告用書類の作成サポート、弥生会計など様々な会計ソフトに対応し、情報をインポート、エクスポート可能となっている。

ターゲットはフリーランスや個人事業主など、自ら確定申告を行う必要がある人が中心。利用には月1980円の料金を支払うことが必要になり、支払いはPayPalを通して行われる。支払いの前に、一週間の無料トライアルが実施されている。

このソフトを開発しているのは、今年20歳になる青年二人。Taxbirdの前身のソフトであるスピードブックから、CEOの乾夏衣氏が個人でソフトウェアを開発していた。Taxbirdにより力を入れたいと考え、同じシェアハウスに住み、フリーでウェブデザイナーとして活動していた現COOの上田和真氏に声をかけ、二人チームで運営している。

会計ソフトの開発をしようと考えたきっかけは、乾氏が高校生のころまで遡る(といってもそれほど昔の話ではないのだが)。両親が水道業を営んでおり、乾氏はその確定申告を3期ほど担当していたという。

何回も確定申告を経験したことで、手間もかかり、知識も必要なことを身をもって実感した。他にも会計に困っている人は多いはずと考えた乾氏は、確定申告が少しでも楽になるように、ソフトウェアを開発しようと考えたという。高校生のころからソフトウェア開発の仕事もしていたという乾氏ならではの発想だ。

Taxbirdの二人は、会計ソフトだけではなく、コンビニなどのレジやファミレスの呼び出し機などの業務ソフトにも関心があるそうだ。まだまだ便利にできる部分があると考え、いつかこうしたソフトウェアの開発もしてみたいと語ってくれた。

Taxbirdはもちろんながら、この二人のチームがこれからどのようなサービスを生み出していくのか、注目したい。Taxbirdの詳細はこちらからどうぞ。

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