北京など中国の大都市に住む人にとって、交通量の激しい道路でタクシーを呼び止めることは至難の技だ。モバイルアプリのDuDuJIaoche(嘟嘟叫車)は、中国の大都市にあるタクシー問題を解決することを目指している。
現在、車に注目した中国のスタートアップは主に3タイプ。タクシー、私用車、そしてレンタカー事業だ。DuDuJiaCheはレンタカー企業と提携することを選んだ。レンタカー業界の成熟を考えてのことだが、最も重要なことは、同業界では自動車の相乗り業界にあるような規制をあまり心配しなくてもいいからだ。
DuDuJiaoCheはレンタカー企業と提携し、それらの企業で余っている車を利用し、契約運転手を雇う。運転手は、アプリを通じてタクシーを予約した顧客を迎えにいく。収益の一定額が利益になる。ひっかかるのは、これでは従来型のタクシー会社と何ら違わないのではないかということだ。
その他のO2Oのレンタカーサービスと比較すると、DuDuJiaoCheは価格で差別化をはかっている。同社の価格は競合他社よりもはるかに安く、タクシーよりも若干高い。提供している車種は格安から高級車までと全般におよぶ。
平均すると、DuDuJiaoCheの価格は、従来タクシーよりも少し高い(10~20元)が、受け入れられる範囲だ。
同アプリを利用してタクシーを呼ぶのはかなり簡単で、運転手は指定された時間・場所に顧客を迎えにいく。だが、利用者は前もって自分のアカウントにいくらかのお金を入れておかなければならない。利用者は、DuDuJiaoCheタクシーのルートや場所を同アプリで見ることができる。
現在、DuDuJiaoCheは北京に拠点をおき、自己資本で設立した5名のメンバーからなるスタートアップだ。その5人のほとんどがQihoo 360(奇虎)の元社員である。
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