Open Network Lab は、伊藤穣一氏(MITメディアラボ所長)や、日本の2大インターネット企業-デジタルガレージやNetPrice.comが支援する、東京のインキュベータだ。彼らの第5期アクセラレーション・プログラムが終了し、火曜日にデモデイが開催された。プログラムのメンティーらは、まもなく公開されるアプリやサービスについてプレゼンテーションを行った。イノベーションのゆりかごから生まれたアイデアを見てみることにしよう。
- WHILL type-A, by WHILL – 最優秀賞
- Sparta
- Onegai Company, by Actcat
- Mashroom.fm
- Smakul, by Hungry
- Jam, by Rena
1. WHILL type – A (by WHILL – 最優秀賞)
この乗り物は、身体障害者が簡単に移動したり、より遠くへ快適に移動することを助けてくれる。チームはユーザの気分がよくなるものを作ろうと、WHILL type-A を開発した。日本の道路交通法にも準拠しており、運転免許がなくても公共の道路を運転することができる。
このプロダクトは、日本の Kickstarter のようなクラウドファンディング・サイト Campfire から生まれたもので、彼らはそこで13,000ドルを調達した。調達した資金を使い、彼らは初期ロット100台を生産し、12月には発売を開始する予定だ。チームには、以前、日産自動車、ソニー、オリンパスで働いていたエンジニアが含まれる。

2. Sparta
Sparta は、Photoshop のようなプラットフォームで、プログラミング・スキルの習得せず、3次元グラフィック・アーティストがポイントクラウド・システムを操作できる。タブレットやペンだけで、アーティストは作品を作ることが可能になる。ユーザからのライセンス料、ストレージ・オプションの提供、ユーザが自らの作品をオンライン販売できるアセットストアでのレベニューシェアでサービスをマネタイズする計画だ。このプロダクトは Campfire で86人から7,300ドルを調達し、そのうちの43人がサービスを購入した。開発チームには、映画の映像効果の仕事をしていたコンピュータ・グラフィックス・デザイナーが含まれる。
3. Onegai Company (by Actcat)
このスマホアプリは、他のユーザに何かしてもらいたいことをポストすることができる。他のユーザの誰かがコメントを残せば、その人はアイスクリームやスマートフォン付属品等の購入に使えるポイントを得ることができる。チームはこのアプリを1カ月前にローンチしたばかりだが、既に28,000人のユーザを獲得した。iTune app store と Google Play でダウンロード可能。
4. Mashroom.fm
このウェブサービスは、アメリカの音楽好きな消費者のために作られたものだ。自分のパートをギターや好きな楽器で演奏し、アップロードして他のユーザの投稿に重ね合わせることで、今いる場所にかかわらずジャムセッションを実現する。チームは、楽器メーカーや音楽業界との提携を模索している。

5. Smakul by Hungry
このスマホアプリは、地元の商店にスマホアプリに最適化されたウェブサイトの構築を可能にする。デスクトップやラップトップは必要ない。電話番号を入力するだけで、アプリが自動的に所在地などのプロフィールを収集し、極めてシンプルな手順でウェブサイトを生成する。ある調査によれば、店舗のウェブサイトを訪れた人の85%は、スマートフォン向けの画面が用意されていない理由で、ウェブサイトの閲覧をあきらめるのだそうだ。1週間前にローンチしたばかりのサービスだが、既に100店舗以上のユーザを集めている。
6. Jam by Rena
このアプリは、友人をパーティーや遊びに誘うことができる。アプリの中で友人とゆきたいイベント、展示会、レストランを見つけたら、ボタンを押すだけで友人を誘うことができる。チームが行った調査によれば、人々は友人を誘いたいが、Facebook、電子メール、Twitter など異なるアプリやサービスに連絡先が散在しているため、誘うのが面倒くさいと思っていることが明らかになった。このアプリは連絡先がどのアプリに保存されているかに関わらずメッセージを送信することができる。

一方、Open Network Lab は2つの新しいインキュベーション施設をオープンさせた。一つは恵比寿の本部ビルの中に、もう一つは鎌倉にだ。鎌倉のスペースには24のデスクがあり、素晴らしい海の景色が見えて、起業家は集中して新しくイノベイティブなアイデアを膨らませることが可能だ。これらの施設は基本的に、Open Network Lab のアクセラレーション・プログラムの卒業生や現行参加スタートアップに対してオープンだが、ビジターも立ち寄ることができる。東京を訪れる起業家にとって、見逃せない場所になるだろう。


【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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