HungryGoWhereでレストランに関するレビューを読み、それからReserveit.sgを利用して席を予約することを想像してみてほしい。予約が完了し、あなたはPerxでスタンプをゲットしたという通知を受け取る。このスタンプはデザートと引き替えることができるのだ。
これはおいしい食べ物に目がない人々にとっての夢だ。そしてもしかすると、この夢がもうすぐ実現するかもしれないのだ。
その素地はすでに固まりつつある。私たちは今日、SingTelが所有するシンガポールのグルメポータル大手HungryGoWhereが、モバイル上でのスタンプカードサービスを手がけるスタートアップPerx(利用可能な店舗数は700以上、これまでに400,000個のスタンプを取扱う)、およびレストラン予約サービスReserveit.sgと提携し、それらのサービスをサイトに統合することが明らかになった。
HungryGoWhereを運営するチームは、SingTelのライフスタイルポータルinSing.comとも関係がある。したがってPerxとReserveit.sgも同様にinSing上で取り上げられることになるだろう。そしてPerxは、HungryGoWhereがすでに保有するレストラン予約サービスTableDBについても何らかのアクションが見られることになるだろう。
しかし、今後数か月で運営が始まるこの相互に連結するウェブサービスについての詳細はあまり明らかにされてない。そのため、スタートアップ関係者にさらなる情報を求めている。興味深いことは色々あるが、どんなことが実現するかはだいたい想像がつく。
最近の発展をもとに推定すると、シンガポールのフード業界のスタートアップとの間にさらなる連携が期待できる。既にChopeはBurppleと提携している。最近、シンガポールに進出したYelpとも、自分たちの国と同じように三つ巴を組んでいけるだろうか?
私たちはまた、まだ若いが有望なスタートアップを1社注目している。そのスタートアップはHastifyで、人々が食べ物のテイクアウトを注文する際、並んで待つ必要をなくすことが同社の目標である。HungryGoWhereの設立者の1人であるHoong An氏が最近、同社のエンジェル投資家、そしてメンターとなった。したがってHungryGoWhereとHastifyの提携もありそうだ。
注目すべき他の企業には、DealiveryとRocket InternetのFoodPandaのような食料品運送会社もある。さらに、TickTokというおもしろいスタートアップは、島全体で9,000軒以上の食料品を扱う店舗で発生している待ち時間をリアルタイムでユーザに伝えるアプリを扱っている。
これらの企業はライバルと同種のサービスを構築し、互いのテリトリーに踏み込もうとするのも可能ではあるが、その代わりに互いのリソースと専門的知識を利用することによって、もっと利益を得ることもできるはずだ。
HungryGoWhereやYelpのような特に地域の企業と提携する場合、スタートアップにはもう一つメリットがある。それは、世界に進出し易くなるのだ。
Facebookの共同設立者で、Perxの投資家で取締会のメンバーでもあるEduardo Saverin氏は次のように語った。「SingTelと提携することによって、Perxはシンガポールだけではなく地域全体を網羅する高速流通戦略を進めることができます」。
アジアの消費者たちは、スーパーフードネットワークの出現によって確かに利益を得ることになるだろう。もしかすると、そのネットワークは1つだけではなく、2つかもしれない。
【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs
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