日本には多くのChatWorkファンがいる。登録者10万人の多くは国内ユーザで、毎月1万人のペースで増え続けている。同アプリは、Zoho、京都大学、九愛病院といった企業や組織にも導入されている。また日本の通信業社KDDIと提携し、大規模企業向けのアプリ開発も行っている。
興味深いことに、最近シンガポールで催されたネットワーキングイベントで、日本企業の社員に話しかけたところ、彼らがChatWorkのユーザであることがわかった。実に世間は狭い。
もちろん、ビジネスコミュニケーションアプリは別段新しいものではない。ウェブ、iOS、Android版があるChatWorkが、YammerやAsanaとどう異なるのか? ChatWorkのマーケティング担当者である谷川周平氏の説明によると、Yammerはソーシャルネットワークであり、ChatWorkはソーシャルネットワークではない。純粋なコミュニケーションツールなのだという。
また、縦横両方向にコミュニケーションギャップを埋める手段として、Yammerは大規模組織に最適であるのに対し、ChatWorkは小規模チームと中小企業向けに構築されている。
同アプリはタスク管理、モバイル対応、ファイル管理などでAsanaと同様の機能を搭載している。しかし、Asanaはビジネス向けWhatsappのようなグループチャット機能を持たない。どちらもフリーミアムでサービスを提供しているが、ChatWorkはより料金が手頃のようである。
ChatWorkは10年以上もの間、中小企業向けにIT製品やサービスを提供してきた。これまで、外部の助けや資本なしにビジネスを始める「ブートストラッピング法」で持続可能なビジネスを築いてきた。ChatWorkを開発し、サービスを開始したのは2011年3月のことである。
ChatWorkはアジア地域へ進出するにあたり、シンガポールにオフィスを構えることを検討している。同社はまた、他のビジネス生産性アプリとの差異を大きくするために、スクリーンキャプチャ機能の搭載にも取り組んでいる。
【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs
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