中国はスタートアップにとって魅力的な市場─TwitterやFacebookが全てではない

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【翻訳 by Conyac】【原文】

先日、偶然Golden Gate VenturesのVinnie Lauria氏が、アジアにおけるベンチャーキャピタルの経験を語った記事をZDNetで目にした。興味深い記事だったが、中国はFacebookとTwitterが規制されているためスタートアップにとっては良い市場ではないと彼が断言したことに対し、私は反論せざるを得ない。

Lauria氏の論点を要約する代わりに、一語一句を引用することにする。同記事には、同氏が中国に関する見解を説明している部分が2箇所ある。一箇所目は紹介文のところだ。

Vinnie Lauria氏はベンチャーキャピタル企業Golden Gate Venturesの設立パートナーで、ZDNet Asiaとのインタビューに対し、中国が不利だという大きな原因はFacebookとTwitterがブロックされていることだと述べた。

「スタートアップは、その2つのネットワークを活用して市場に出ることが多いのです。それらのネットワークはスタートアップの成功に必要不可欠であり、スタートアップは中国では簡単に運営できません。」と同氏は語った。

そして、どのようなスタートアップに投資するのかという質問に彼はこのように答えた。

「ソーシャルネットワークを取り巻いて多くの摩擦が起きていますが、もしあなたがFacebookやTwitterに似たようなものを作っているのであればクレイジーです。FacebookとTwitterの両方が規制されている中国に住んでいるのでなければ、それらと競合せずに活用することが必要なのです。(…略)中国は数え切れないほどのチャンスのある国ですが、ほとんどのプロダクトは中国にフォーカスされ、今さら中国でベンチャーキャピタリストになろうと思っても時すでに遅しなのです。」

FacebookやTwitterの競合サービスを作るスタートアップがバカげていること、それらのプラットフォームを活用することが素晴らしい考えであることには、確かに私も同意見だ。だが、FacebookやTwitterがブロックされていることが、なぜ中国のスタートアップを不利にするのか?

確かに、FacebookやTwitterは中国ではブロックされている。だが、中国のスタートアップはまさに同じ目的でRenren(人人)、Sina Weibo(新浪微博)、WeChat(微信)などのプラットフォームを活用することができる。それらのサービスはFacebookやTwitterのように国際的なサービスではないかもしれないが、何億人というユーザを抱えている。そんな中国の主要なソーシャルネットワークサイトは、これらのサービスを活用しようとするスタートアップに素晴らしいチャンスを提供している。

実際、スタートアップは、中国のプラットフォームと提携することでメリットを得ることがある。それは面倒な作業を最小限に抑えることで、膨大な数のユーザにアクセスできることだ。確かに、FacebookのユーザはRenrenよりも多い。だが、それらのユーザは法律、規制、税制の異なる数十ヶ国に散らばっている。中国の官僚制は迷路のような悪夢かもしれないが、少なくとも中国のスタートアップが心配しなければならない制度はたったの1つだ。スタートアップは中国で事業を立ち上げ、Sina Weiboのようなプラットフォームを活用することができ、(ほとんどの地区で)同じ言語・文化を共有し、同じ規制環境に住む3億人を超えるユーザにアクセスすることができる。

しかし、スタートアップが3億人のTwitterユーザを活用するには、少なくとも20ヶ国にわたるユーザのことを考えなければならない。つまり、あなたの商品がアメリカ人、トルコ人、日本人、メキシコ人、インドネシア人(その他)にとって等しく魅力的でなければいけない。また異なる言語、異なる文化を横断して利用できる必要がある。

国際的になることが悪いとか、スタートアップが国際的な魅力を提供するのが不可能だと言っているのではない。しかし率直に言うと、中国のソーシャルネットワーキングサイトを活用すれば、中国のスタートアップは膨大な数のユーザにアクセスでき、しかも規制や税制は言うまでもなく、ローカライズや文化の衝突というようなことを心配する必要もない。中国では、中国を理解しなければ完全にお手上げだ。だが、きちんと市場を理解すればチャンスは膨大だ。中国にはFacebookもTwitterもないかもしれないが、ソーシャルネットワークコミュニティの巨大なユーザーベースを活用したいスタートアップにとっては、おそらくメリットがあるだろう。

[Image via Shutterstock]

【viaTech in Asia】 @TechinAsia