GREEの過ち:ソーシャルゲームのハイブリッドアプリやブラウザ配信戦略は機能しない

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【翻訳 by Conyac】【原文】


日本以外のソーシャルゲーム業界では、GREEとMobageを運営するDeNAが数年前から日本で複数のプラットフォームを設置していたことを知らない人が多い。

パソコン用のYahoo Mobage以外に、GREEとMobageは下記に対応している。

  • 日本のフィーチャーフォン携帯電話(ブラウザベース)
  • iOS(アプリベース)
  • Android(アプリベース)
  • スマートフォン(ブラウザベース)

音が出ない2Dカードゲームなど、GREEとMobage(プラス第3者デバイス)のゲームの多くはスマートフォンのブラウザ用であり、AppleとGoogleが課す30%の税金は問題ではない。この場合、日本のiPhoneユーザもキャリアの請求書を通して代金を支払う。

明確にしたいのは、日本ではDeNAとGREEはApp StoreとGoogle Playを避けるためなら何でもする。コントロールを失い、AppleとGoogleのガイドラインに従い、自社、第3者のゲームによって発生する1セント(1円)全てに対して未来永劫30%の払わざるを得ないからだ。

今のところ、このハイブリッド配信戦略は日本では成功している。型の古いフィーチャーフォンの多くは機能が限られており、iOSやAndroid初期にはスマートフォンブラウザに移行されてきた。速くて雑なゲームでユーザが「キーを押して」シーンをスキップする様子も見たことがある。日本のユーザは今のところそれでも問題ないようだ。

これまで、DeNAはAppleとAndroidのエコシステムを巧みに回避するため、国際市場でのウェブベースの配信を控えてきた。しかし今GREEはまさにそれをおこなおうとしている。「GREEプラットフォーム用HTML5の拡張」は11月開始予定だ。(原文掲載11月14日)

言い換えれば、GREEは自社のスマートフォン配信モデルを国際的に応用できると考えている。しかし私はそれは無理だと確信している。むしろ悪影響だ。GREEは日本国外で行き先を見失っているように見える。「世界規模」のハイブリッド配信戦略に反対する理由は2、3挙げられる。

  • 過去数ヶ月の間に複数の人が指摘したように、HTML5の利用は機が熟していない。少なくともゲーム用においては。それほど簡単なことではない(注:HTML5の支持者の一人として言っている)。
  • モバイルゲームは急速に発展しており、トップタイトルをとっているものの多くはウェブではなくアプリとして提供されている。この傾向は日本でも強くなりつつある。GREEの「次世代」ソーシャルゲームのほとんどはアプリのみだ(例123)。それは理解できる。ユーザは時と共に多くを要求するようになるからだ。2012年のモバイルゲームは2008年のゲームと共通点が全くない。
  • GREEによると、ウェブベースゲームの利点はユーザが携帯料金と一緒に支払いができることである。しかし世界中のユーザがゲームやIAPをダウンロードする際に支払いをすることに何の問題もない。GoogleやAppleの数百万人のユーザはクレジットカードを登録している。これだけでも数十億のアプリビジネスを構築している。完全に浸透しているのだ。Googleは既に日本やアメリカをはじめ、多くのAndroidアプリ市場で携帯会社請求を可能にしている。
  • ハイブリッド配信というのはGREEがユーザ用とデベロッパー用の2種類を提供するという意味である。これは明確でも持続可能な価値の提案でもない。コナミのDragon Collectionのような日本のゲームは、ブラウザ用とアプリ用の両方が同時に入手可能だ。ここでいうユーザとデベロッパーにとっての利点とは一体何なのか?
  • アメリカやヨーロッパでそういった(類似した)戦略で成功したプラットフォームは存在しない。GREEはAppleとGoogleの2社独占の「牙城に喰い込む」最初のプラットフォームとなり得るのか。それが現実的なシナリオかどうかが問題である。数ヶ月前に陥落したDeNAと違い、GREEは明らかにFacebookと連携するつもりはなさそうだ。
  • GREEによると、ウェブの拡大を図る理由のひとつはiOSとAndroidアプリのエコシステムの急速な発展によって生じる「探すことの難しさ」を解決する手段を提供することだと言う。そもそも、オリジナルアプリベースのGREEソーシャルゲームネットワークこそが、日本人以外のソーシャルゲームデベロッパーにそれを提供するというふれこみではなかったか?

もっとここで言いたいことはあるが、ボトムラインとして、少なくなくとも私の敬虔な意見としてはGREEがHTML5を国際的な成功への鍵だとすることは戦略的な間違いである。ユーザにも誰にも何の利益もない。GREEのプラットフォームで30%の税金と地域の制約を免れられるからといって、デベロッパーが突如App StoreやGoogle PlayからGREEプラットフォームに移行するとは考えがたい。

今後GoogleとAppleからの監視対象となったとしても無理はない。明らかにその理由があるからだ。その結果、代替的なプラットフォームをあからさまに企画しているGREE発信のゲーム(アプリ)はApp StoreやGoogle Playから配信、推奨されなくなるだろう。

現在のところ、HTML5で英語で配信されている唯一のGREEゲームはCerberus Ageのみである。その他にも続々配信予定だ。しかしこういった動きもGREEとMobageに対する私の個人的見解を変えることはできない。日本以外のプラットフォームの設立は、極めて難しい。

【via Dr. Serkan Toto – Japan Web Consulting And Advisory】 @serkantoto

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2004年2月に、創業者の田中良和氏がソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) GREEとしてスタート。その後拡大を続け、2011年2月のGREE International, Inc.の設立以来、海外への事業展開を本格化。モバイル…

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