AirBnBは世界的には大規模だが、日本ではいまひとつであるというのがHomerent共同創設者、Daniel Saito氏による見解だ。AirBnBのように急激な成長を遂げた挑戦者たちの中でHomerentがどう競争力をつけてきているのか同氏にインタビューした。
「確かに、AirBnBもWimduも日本にあります。しかし、彼らは外国にある拠点から遠隔でビジネスをしようとしています。」
これを見ると、同氏はHomerentには日本を本拠地とする利点があると考えているようだ。彼はさらに次のように説明した。
「(私たちは)共同利用が受け入れられにくい日本市場で直接やりとりをできるのです。というのも、私たちは直接ここで働けるから。信頼をベースにしたプラットフォームを築き上げることができるし、安全面での問題を和らげる手助けもできる。言語(日本語、フランス語そして英語)のサポートも、さらには文化的障壁の面のアシストできる。さらに私たちは、日本の法的な問題にも気づいており、慣習も含め適合することができます。」
Homerentのビジネスモデルは、ある程度競争相手と似通っていはいるが、海外で成功したビジネスであっても、日本だとその独特のカルチャーが成功を難しくしている。Daniel氏は、日本人が自分の家を貸すときに、彼らのほとんどは日本に拠点のない海外のサービスは信頼できないと思っているのではと考えている。
Homerentの初期の牽引力は、日本人による(もしくは少なくとも日本に拠点をおく)借家サービスへの需要を満たすことのようである。このスタートアップは、現在のところ外部の出資なしで、9月に稼動をはじめ、さまざまな宿泊施設で約400泊を提供することができた。しかも、最低限のプロモーションしか行っていない。
チームの士気が高まる中で、Homerentは先日、Entrepreneur Awards Japan 2012でアメリカ大使賞を受賞した。Danielによると、
「ファイナリストへのノミネートと名誉ある賞の受賞により、事業とHomerent.jpのチームの貢献が認められたのです。」
Daniel氏の名前は、6月のSartup Asia Jakartaで聞いた読者もいるかと思う。Daniel氏は実は、Oracle Japanの競争相手であるかつてのMySQL、現在のSkySQLの設立者の一人だった。彼は今2つのスタートアップを始めており、素晴らしい人々と共にどちらもうまくやっていけると確信している。
Homerent(現在はベータ版)に興味のある人のために、これが彼らのウェブページだ。
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