オンラインゲームはアジア諸国、特に韓国では強い産業だ。東南アジアに視点を移して見てみると、タイのゲーム市場が将来かなり有望であることが証明されつつある。
2003年~2008年、タイのオンラインゲーム市場は年間15~25%の成長を遂げ、Asiasoftの報告によると、2009年~2010年の年間成長率は23%となっている。市場規模は、2009年の6830万米ドルから2010年の8240万米ドルに成長し、2014年までには1億3200万米ドルに達すると予測されている。
タイでオンラインゲームが人気となった理由のほとんどは、ブロードバンドインターネットの普及、さまざまなゲームのリリース、ハードウェアの価格が安くなったことによる。
2011年、AsiasoftとTrueはタイの市場シェアで50%以上を占めた。MMORPGゲームは同国で最も人気のオンラインゲームで、市場シェアの半分以上を占め、その次に人気なのはFPSゲームで26%を占めている。
Pipal Researchによると、オンラインゲームの成長は販売業者と小売業者を経由しないことでゲームのバリューチェーンに大きな影響を与えた。大手ゲームパブリッシャー自身は今やそれぞれのゲームの配信に取り組み、時にはインターネットサービスプロバイダーをアグリゲーターやゲームの販売者として彼らと提携するようになっている。
カジュアルゲームもしくはソーシャルゲームにとって、SanookやKapookなどのゲームポータルは販売者や小売業者の代理として機能し、消費者をパブリッシャーに直接つなげている。
Game & Interactive Digital Entertainment AssociationのプレジデントPaula Komalarajun氏によると、「タイには、オンライン、Facebook、iPhone、その他の携帯アプリケーションなど多くのプラットフォームでゲームを開発している大手に属さない、独立性の高いインディーの、およびフリーランスのゲームデベロッパーがたくさんいます。ですが、タイのデベロッパーはとてもクリエイティブなのですが、コンテンツ管理やプランニングのスキルを身につける必要もあります。」とのことだ。
タイの主要なゲームデベロッパーには、Debuz、Digicrafts、Digitopolis、Game Studio、Sanuk Softwareがいる。
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