コンパクトカメラ市場に食い込み続けるスマートフォン

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【翻訳 by Conyac】【原文】

モバイル革命がコンソールゲームに与えた影響については多く語られてきた。特に日本のゲームコンソールメーカーにとって、ここ数年はよい年ではない。カジュアルプレーヤーが「Angry Birds」や「Plants vs Zombies」などのモバイルゲームに取り憑かれてしまっているからだ。だが、スマートフォンはゲーム業界を超えて別の産業に影響を与えている。今や、スマートフォンのカメラ性能は随分と向上し、コンパクトカメラ市場は大きな影響を受け始めている。

Sydney Morning Herald紙は、日本の一般社団法人カメラ映像機器工業会の数字を引用しており、それによると日本企業が9月に海外へ輸出したデジタルカメラの出荷量は前年同月の実績から42%減少している。その理由には、円高および中国での大々的な日本製品不買運動もあるが、スマートフォンが同業界に与えている影響を過小評価するべきではない。

だが、スマートフォンのカメラ性能が向上すると同時に、カメラ企業はよりスマートなコンパクトカメラを作るようになるだろう。例えばwi-fi接続、クラウドストレージ、ソーシャル共有などの機能はカメラ機能としてより一層一般的になっている。

Samsungの最近のGalaxy Cameraはこのいい例だ。とはいえ、韓国のメーカーはこれまでスマートフォン業界を独占しており、スマートな機能を実験するにはいい立場にある。その他の従来のカメラメーカーもSamsungほど素早く行動はできないだろう(とはいっても、Nikonがそれを試みているのはいいことだと思う。)

だが、多くの高性能スマートフォンが多くのコンパクトカメラと写真の質を競い始めていることを考えると、メーカーが消費者にスマートフォンとカメラの両方を買うことを期待するのは難しい。カジュアルプレーヤーの多くがコンソールゲームから離れていったように、スマートフォンも普通に写真を撮る人にとってより魅力的なものになっていくばかりだ。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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