アメリカSmule vs. 韓国Recood(리쿠드) ソーシャル・ビデオ・アプリ市場の勝者は?

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【原文】

今朝出勤途中に、App Storeで「iPhone 5のファンタスティックなアプリ」の、最初に表示されている Strumという、音楽のソーシャル・ビデオ・アプリを知った。

Strumは、アメリカのスタートアップSmule社が開発したアプリで、これまで音楽ベースのアプリをリリースし、昨年12月中旬、Strumという映像撮影アプリをリリースしたのだった。Smule社 がこれまでに発売した Sing! や AutoRap など、既存の音楽中心のアプリは人気外れだったのだが、音楽を得意とする会社から発売されたソーシャル・ビデオ・アプリということもあり、Strum は業界からの期待も大きかった。

まず、筆者がSmuleを使ってみたところ、最初に頭に浮かんだのは、韓国スタートアップのアイク(아이쿠)社がサービスしている Recood(리쿠드)だ。簡単にサービスの比較を示してみたい。

Smuleスクリーンショット
Smuleスクリーンショット
recood
Recood スクリーンショット

Recood の特殊効果は、ブラッド・ネガティブ(訳注:日本語版アプリ上では、「血液の陰性」と表現されている)、ラフ印刷風、カラースケッチ、チャップリン・スタイル、フィルム・ノワールなど、15種類用意されている。自分のフォロワーに共有することができるリツイート機能のほか、フィードには撮影国と時間を知らせることができる。つまり、Recood は動画版 Instagram と呼ばれるほど、様々な機能と技術力を持っている。

ところが、率直なところ、Smule に目が行くのはなぜだろう? 今日使ってみてわかった違いは、音楽だった。つまり、Smule はソーシャル・ビデオ・アプリの映像のみに注力するのではなく、音声(音楽)の部分を強化したのだ。同じ映像を撮っても、音楽があれば、その映像により関心を持つようになる。映画を見ていて、特定の場面で音楽が速くなったり、悲しい曲が流れたら、その映像により集中できるようになるのは、音響のもたらす力だ。

Smuleは、これまでに積んだ音楽のノウハウをもとに、ソーシャル・ビデオ業界に挑戦状を叩きつけた。きっとアイク社も、Smuleのことを知っているだろう。2012年は、Instagram がFacebookに買収されるなど、写真アプリが大きな風を起こした。2013年もその流れは続くだろうが、明らかにソーシャル・ビデオの世界で、Instagram と同様にキープレーヤーが誕生するだろう。その機会やソーシャル・ビデオ・アプリ市場を、アイク社が牽引してくれればよいと考えている。

 

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

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