スタートアップがブランドをゼロから構築するときに覚えておくべき12のルール

by Junya Mori Junya Mori on 2013.2.22

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2月18日から22日の一週間、ソーシャルメディアに関する世界最大規模のイベント「ソーシャルメディアウィーク」が東京でも開催されている。2009年2月に米ニューヨークで始まったこのイベント、日本での開催は今回で2回目。2013年はニューヨーク、ハンブルク、トロント、ワシントンDC、シンガポール、ドーハ、マイアミ、ミラノ、アトランタ、東京と、世界10都市で同時開催中。同時に開催されるセッションもあるため、すべてを網羅することはできないが、筆者が参加したセッションのうち、Sd Japanの読者に合った内容について紹介していく。

デジタル領域を中心としたクリエイティブエージェンシーBarbarian Groupのエグゼクティブ・ディレクターColin Nagy氏による「スタートアップとブランドビルディング」をテーマにしたセッションで語られた、起業家がゼロから事業を起こす際に、知っておくべきことを紹介する。

まずNagy氏は、スタートアップはプロダクトには関心を持っているが、ブランドやマーケティングへの注意力が下がりがちだと語った。

スタートアップの注意力の80%は商品に向かい、残り20%はブランド、マーケティングに向かう傾向があります。最近の例だと、Uberという会社があります。彼らは自分たちの商品にばかり気を取られてしまい、顧客に対しての意識が低くなってしまったことがありました。

顧客に対する意識を持ち、従来の広告やプロモーションなどよりも比較的低コストで実施することができるソーシャルメディアを用いて、自分たちの会社のことを伝えていくことがスタートアップにとっては重要になる。

では自分たちのブランドとはどのようにして作っていくのだろうか。

スタートアップにとって重要なのは、「Creative Meaning」、意味を作るということですね。ブランドにとって、顧客が自分たちのブランドのことをどう語っているということが重要です。ブランドは繰り返し修正を行うことで、作られていくもの。そして、修正を繰り返しながらも、世界に対しての一貫性をもったメッセージでもあります。

Nagy氏は、Fab.comを例に出し、Twitter、Facebook、モバイルなど、多様なチャネルを使用するときも、ブランドの統一感を出すことが重要であること。顧客の注意が散漫してしまうため、とにかく多くのチャネルを使うのではなく、一番重要だと考えるチャネルだけに注力してコミュニケーションをとっていくことの必要性を述べた。

多くのサービスが登場する中で、スタートアップにとって、顧客に自分たちのプロダクトに関心を持ってもらい、リピーターになってもらうにはプロダクトの性能だけではなく、ブランドをしっかりと構築していくことも必要になってくる。

このセッションでNagy氏が語ったスタートアップがブランドをゼロから構築するときのルールを12項目にまとめたものを以下に記載する。ぜひ参考にしてもらいたい。

ブランドをゼロから構築するときの12のルール

・すべてのメディアで一貫性を持つことが鍵
・どうやって顧客が商品を見つけているのかなど商品が関わるエコシステム全体を見る
・コアバリューを明確にする。どのような問題を解決しようとしているのか
・自分が発しているメッセージとコミュニケーションを確認する
・必要になるよりも前に、日頃から関係性を築いておくこと
・存在をアピールするために継続的にコミュニケーションをとる
・多額のメディア予算がなくとも顧客は獲得できる
・ブランドを作りながら成長していく(スターバックスのロゴも時間をかけて成長してきた)
・UXはブランド体験にとってロゴと同じくらい重要なものとして対応する
・ニッチなカテゴリーを構築するために、無料配布なども役に立つ
・適正なお客さんを構築するのに近道はない
・現実の生活を忘れてはならない。デジタルの生活とコミュニティから外に出ること

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