ビッグデータを扱う中国のスタートアップがモバイルゲームの解析ソリューションを発表

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【原文】

中国を拠点とするスタートアップTalkingData(用数拠説話)は先日、北京でTalkingData Game Analytics(www.talkinggame.com)と呼ばれる新たなソリューションをリリースした。これはアプリデータ分析から、マーケティングパフォーマンスの監視サービス、カスタマイズされたレコメンドエンジン、データマイニングまでに及ぶ同社が手がけるデータ中心のソリューションに加わった新たなラインナップだ。

2011年に設立された同社は当初、アプリデータ分析ツールを提供。市場には競合が多数存在し、どこも同社と同じようなサービスを提供していた。昨年はモバイルゲームが驚異的な勢いで成長したため、一部のデベロッパーは大きな利益を手にして、多くの新人たちがこのモバイルブームに引きつけられて同市場内へとやってきた。一方、激化する競争のせいで、提供サービスのあらゆる面において向上を目指すことを強いられている。

「TalkingData Game Analytics」、略してTDGAはここに緊急のニーズとチャンスを見出し、提供ツールをモバイルゲームのデベロッパー向けに調整した。同社設立者およびCEOであるCui Xiaobo(崔曉波)氏によると、TDGAはユーザ行動、前払い金、仮想アイテムの消費といったゲームに特化した特性を強調する一方で、TDGAに不要な特性などを排除するという。そしてこうしたメソッドを通じて、ゲームの運営に関する統計データを直感的かつ合理的に把握できるように表示、デベロッパーが手軽に統計データを利用できるようにしている。

TDGAのリリースとともに、同社はモバイルデベロッパーが統計レポートからうまく実情を把握できる上で助けとなるよう、さらにMobile Game Operating Data Analysis White Paper(モバイルゲーム運営データ分析白書)を公開した。

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サービスとしてあらゆるものを提供する

Cui氏はTechNodeとのインタビューにおいて非常に興味深いポイントを提起した。SaaS(サービスとしてのソフトウェア)やIaas(サービスとしてのインフラ)といったコンセプトの後には、Everything As A Service(サービスとしてあらゆるものを提供する)の時代が来る、ということだ。

あらゆるアプリケーションやソリューションがサービスのように提供されるべきだと同氏は考えている。適切なサービスがなければ、ツールにはクライアントにとって何の意味もない。これこそTDGAの合理化されたレポート、そしてゲームが生成する大量のデータからよりたくさんの情報をクライアントが取り出せるよう支援するマッチングコンサルティングサービスの背後にある考え方だ。

現在のところ、TalkingData Game Analyticsにはベーシック(1カ月205米ドル)、スタンダード(1カ月1556米ドル)、プロ(1カ月9324ドル)の3つのプランが用意されている。

同社は昨年12月にシリーズAの資金調達ラウンド(額は非公開)を終えた。

【via Technode】 @technodechina

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