シンガポールのIntraix、スマートインテグレーション社と提携し、日本の住宅向けにHEMSを展開

SHARE:

【原文】

intraix-logo-300x201シンガポールを拠点とするスタートアップ Intraix は、今年の6月までに、東京、奈良、沖縄の住居に HEMS(住宅向け電力管理システム)を展開するため、日本の Smart Integration 社(子会社のSOUSEI株式会社へリンク)との提携を発表した。Intraix のシステムを使えば、ユーザは楽しく容易に電源消費を管理でき、iOSアプリやウェブで消費状況を閲覧でいる。

この提携により、Intraix は初年度に5千〜8千軒、次年度に1万4千軒の住居へのシステム導入を目標としている。このシステムは、電気代の予算化・消費予測機能のほか、電気メーターから収集したデータを同社独自のデータ分析エンジン「Green Voice Algorithm」へ送信する機能を持っている。

Intraix の共同創業者 Darrel Zhang は、日本国内で「当社のシステムの導入するにあたり、(Smart Integration 社の)力に信頼と自信を持っている。」と語った。乃村一政氏が創業しCEOを務める、Smart Integration 社は東京に本拠を置き、重要な販売チャンネルや住居システムのインテグレータとの関係が深い。Intraix のソリューションの展開・再販に関し、既に日本国内8社の地域代理店と契約を締結している。

日本には数社エネルギー分野での競合が存在するが、Darrel によれば、Intraix のシステムはユーザが「Green Credits」を貯めることができ、それを景品に交換できるなど、面白いソーシャル要素を取り入れている点が他社と差別化できている。「週間節電チャレンジ」なるプログラムも提供するそうだ。このような景品の要素を持つ HEMS 競合は存在しないというのが、Darrel の考えだ。

Intraix は、シンガポール、マレーシア、インドネシアでは、ビルやデータセンター向けのスマート・エネルギー・モニターを提供している。昨年、福岡で開催された明星和楽に参加した読者は、Intraix がこのイベントでピッチした10社のうちの1社であったことを覚えている人も居るだろう。

Intrax の住居向け HEMS については、以下のプロモーション・ビデオで詳しく知ることができる。

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録