デジタルガレージや NetPrice.com が出資する、東京の代表的なインキュベータの一つ Open Network Lab は、本日よりインキュベーション・プログラム「Seed Accelerator」の募集を開始した。早くも7期目を迎える同プログラムだが、今回から出資金が倍に増額され(200万円)、エンジニアに対しては OnLab Hacker Program というエンジニア養成プログラムも提供されるとのことだ。
OnLab Hacker Program では、Open Network Lab がこれまでにインキュベーションで関わり、既に経営が軌道に乗っているスタートアップの業務に携わることができる。平たく言えば、既に食えている先輩スタートアップが、まだ食えない後輩スタートアップを助ける、というセーフティ・ネットができあがるようだ。これは、スタートアップ・エコシステムの形成には重要なファクターである。
俗にスタートアップを立ち上げるには、ハッカー(技術者)、ハスラー(経営者)、ヒップスターまたはデザイナー(クリエイティブ)の3つの要素を持つ人々で構成されるべき、という見解がある。ハスラーには出資金の増額という後押しがなされ、ヒップスターには UI/UX 特化のメンタリング(Adaptive Path 創業者の Janice Fraser や、AQ の CEO Chris Palmieri らが担当)が提供され、そして、今回、ハッカーにはHacker Program が提供されるという、スタートアップ・サポートの三重奏が出揃ったことになる。
インキュベータ各社もインキュベーションの回数を重ねる中で、支援内容の差別化に知恵を絞っているようだ。例えば、KDDI ∞ Laboは HTML5 専門の応募枠を設定したり、OnLab や Movida Japan は東京以外の都市でもスタートアップを集める模索を始めたりするなど、結果として起業の裾野が広がっているのは喜ばしいことだ。
第7期の募集は本日(3月14日)から開始され、締切は5月末日まで。応募はこちらのページからサインアップできる。幸運を祈る。
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