「カワイイ!」をいかに作るか?コミュニティファクトリーが重要視する感性と事業開発のバランス

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インキュベイトファンドが先日発表したスタートアップのデザイン面支援を目的とした新プログラム「Design Fellows Program」に関連したイベントがMixiのオフィスで開催された。

「起業家とデザイナーの理想の関係」と題して開催されたこのイベントでは、インキュベイトファンドのDesign Fellowとして参加している藤原氏のスピーチ、コミュニティファクトリーの松本氏によるゲストトーク、パネルディスカッションが行われた。今回はそのイベントの模様をレポートしていく。


ゲストとしてコミュニティファクトリーの松本龍祐氏が登壇し、自社のプロダクト開発においてユーザーエクスペリエンスをどのように位置づけているのかについて語った。

コミュニティファクトリーは、2009年にミクシィファンドの第一号として、ソーシャルアプリ開発事業でスタートした会社だ。その後、リリースしたアプリ「DECOPIC」がヒットし、その後Yahoo! Japanにジョイン。

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DECOPICはいまや1200万ダウンロードを記録したカメラアプリ。プリクラのようなカメラアプリで、様々なテイストに分かれている写真を飾り付けることができるデコパーツをショップで販売している。

90%以上が女性ユーザで、10〜20代が中心に利用しているため、彼女らの好みに合うよう写真で使用できるスタンプの可愛さにこだわって開発をしているという。

また、DECOPICは日本を中心に東アジアで人気を獲得しており、日本のユーザーは全体の30%ほど。残りは、韓国、台湾、中国、香港、タイなどが占めている。そのため、海外のユーザはどうか使用するのかも考えてサービス設計をしているそうだ。

DECOPICのほうかにも、女の子向けの診断アプリなど女子向けに特化してアプリを開発しており、現在、自社アプリは一日に5万ダウンロードを達成している。広告宣伝は一切行なっておらず、バイラルのみでこの人気を達成している。

突き詰めていくと、バイラルを狙うこととユーザ満足度を上げることは、かなり近づいていくと思います。

そう語る松本氏。コミュニティファクトリーにとってのユーザ体験とは、ユーザ自身は認識していない場合もあるユーザが真にやりたいことを「心地良く」「楽しく」「面白く」提供することだという。

「こんなアプリがほしかった」「楽しい」「便利」「また使いたい」「薦めたい」とユーザに思ってもらい、単なるかわいいではなく、女の子たちに圧倒的な驚きを提供すること。その価値を提供することを中心にプロダクトの開発をすれば、そのプロダクトは自然とバイラルを起こすようなものとなる。

メディアを参考にターゲットのイメージを描く

コミュニティファクトリーでは、ファッション雑誌などを参考に、開発中のアプリはどういったターゲットに向けたアプリなのかのイメージを作っているという。そのターゲットに刺さるだけのクオリティになっているかどうかは、社内のクリエイティブ・ディレクターが管理しているそうだ。

それに加え、同社ではユーザが求めているものを把握するように努めている。それはユーザは何を期待しているのか、相手の行動を具体的にイメージすること。

  • ・毎日の生活導線をイメージする
  • ・どんなときにサービスを接して、どんな印象を持つかイメージする
  • ・利用しているときにどんなふうに「つぶやく」かをイメージする
  • ・そのときに感動させているか、満足させているか

以上のことに気を配り、自分たちのプロダクトはユーザの期待に答えられているかを、コミュニティファクトリーは考えているという。

これを実現するためには、UXが会社の中心になるべきだと松本氏は語る。社内でUXのことを考え、担当するべき人は一人ではない。自分はディレクターだからデザイナーやエンジニアでないとしても、知識がなければデザイナーやエンジニアとコミュニケーションをとることもできない。

自分の専門領域を持ちながらも、他の領域もこなす。そんななんでもやれる人たちの集まり、総合格闘技家の集団のようなチームをコミュニティファクトリーは目指していると、松本氏は語ってくれた。


今回のイベントを開催したインキュベイトファンドは、2013年5月に「Incubate Camp 5th」を開催予定で、現在はプレエントリーを受け付けている。ゲストキャピタリストに、Samurai Incubate榊原氏、DCM伊佐山氏、Globis Capital Partners今野氏、西條氏、CyberAgent Ventures田島氏らが参加予定。

5thの開催までの残りの期間、4thのプレイベントとしても好評だったという「起業前にしておくべき7つの準備(前回の様子はこちら)」や「Incubate “Mini” Camp(前回の様子はこちら)」を始め、今回レポートしたようなデザイン関連のイベントなど、事業の立ち上げ・成長に役立つイベントを順次開催していく。

さらに「Incubate Camp 5th」の内容を知りたい方は以下のスライドをどうぞ。

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