本稿は、B Dash Camp 2013 in 福岡の取材の一部だ。
2009年にSxSWでデビューしたFoursquare。チェックイン、メイヤー、バッジといった要素は「ゲーミフィケーション」というワードと共に世界的なヒットを生み出した。
一方で、4年間というチェックインデータの蓄積を背景に、新たな展開を見せようとしている。「予測検索」の世界だ。
4月22日から開催されているB Dash Camp の壇上でFoursquareのBusinessDevelopmentを統括するHolger Luedorf氏が語ってくれた国内の数字と新展開についてまとめた。
ビッグデータを背景にしたFoursquareの新展開「予測検索」
これは福岡に着いたところのアプリ画面、みんながみえるのでランチに行こう、とか楽しい。時間がお昼に近いということでレストランのレコメンデーションが出てくる。
家からの距離が遠いと出張か旅行などと予想して観光スポットなどを提示する。グランドハイアットにチェックインしたので過去のデータから分析してよく行く傾向のあるスターバックスを提案してくれる。
現在のアプリはサーチが一番簡単に使えるようにしている。クエリーで検索ボックスに行きたいところを入れるという以外にも、こんなところに行きたいのでは?という情報を出してくれる。友人がチェックインすればするほど、レコメンドの精度が上がるようになっている。
日本ではこれまでに2億4000万のチェックインが発生
現在は35億チェックイン、ユーザー数としては3000万人、行った場所のスポット情報が5000万になっている。
日本の数値としては2億4000万チェックイン、スポット情報としては160万カ所という数字になっている。チェックイントップの場所は新宿駅など駅が多い。コンテンツプロバイダはロケーション情報にTipsやイベント情報などのアップデートなどを入れてくれる
世界的に伸びているのはトルコ、ブラジル、ロシアが成長しています。アジアでは日本やタイ、インドネシアなどが好調ですね。
ビッグデータの可視化で分かる人の動き
ニューヨークと東京の一日、24時間のチェックインのデータを通じて街の様子が分かる。昼は食事している色、夜になるとバーなどに行くことで色が変わる。(動画を参照)
活用が伸びているジオ・プラットフォームとしてのFoursquare
現在プラットフォームとしての活動を続けており、これらのアプリを使うことで実はFoursquareを使っていることになっている。Instagramなどはジオタグを使っている。1日、7500万のAPIコールが発生している。1億人のアクティブユーザーを抱えている。
4万社がこのAPIを使っている。リアルワールドのゲームやメッセージ、ナビゲーション、そういう会社が使っている。こうやって使われている利用状況としてはまだFoursquareのアプリが多いが、今年の終わりにはサードパーティーと1対1の割合になるではないだろうか。
今後は広告への活用も考えている。ターゲティングできるので、小さい子供を持つ親が公園にチェックインした、という情報を広告に使いたいという会社も多いはず。
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