FrilとMONOCOーー新進気鋭Eコマース創業者のFablic堀井氏とFlutterScape柿山氏に話を聞く #bdash

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IMG_8616本稿は、B Dash Camp 2013 in 福岡の取材の一部だ。

B Dash Camp 2013 in 福岡の2日目、最後のセッションは興味深いゲストを迎え、Eコマースについてのディスカッションが行われた。

  • Fablic 代表取締役 堀井翔太氏
  • フラッタースケープ 創業者兼CEO 柿山丈博氏
  • <モデレータ> ヤフー 新規事業本部長 兼 新規事業ユニットマネージャ 田中祐介氏

モバイルから生まれたコマース

Fril はモバイルに特化して開発された魅力的なサービスだ。堀井氏は、彼らが女性ユーザをターゲットとし、彼女達に不要になった洋服をフリーマーケットで売るのを、スマートフォンで実現するしくみなのだと説明した。あまりお金を多く持たず、洋服を売りたい20代の女性を主なターゲットにしている。

興味深いのは、そのような女性に限って不要な洋服を多く持っていることで、Fril は彼女達に「買い物客」になるだけでなく「ショップ」になる方法を与えているわけだ。スマートフォンを経由して写真を瞬時にアップロードすることができる。これはフィーチャーフォンの時代には、面倒だった作業だ。

彼は日本のC2C市場は依然小さいものの、市場を構成するユーザ層は、ヤフーオークションなどの他のオンラインサービスの場合、少し複雑かもしれないと話した。Fril はこのギャップを埋めている。また面白いことに、彼らのチームは全員男性だが、多くは女性である彼らのユーザを理解するのには問題はないようだ。

世界市場に向けたユニークなデザイン

柿山氏は若い起業家だが、既に多くのEコマースサービスをこれまでに立ち上げてきた。2010年に大学を卒業し、彼の周りには「何かグローバルなことをやるべき」と言ってくれる外国人の友人が多く居た。彼はグローバルな趣向を持つことや、海外市場にリーチできるものを作る考えを気に入った。

そうして、FlutterScape が生まれた。FlutterScape のことを知る読者も居るだろうが、約一年前、世界に向けて、デザイナーインテリア商品を売るB2Cサービス Monoco にシフトした。

このサービスは極めて力強い成長を見せており、約650人のデザイナーが参加していて、毎日6〜7人のペースで増加傾向にあるということだ。時折、時間限定のフラッシュ・セールをするなど、楽しい空間作りを目指している。

現在、Monoco には、ロンドン、バリ、ニューヨークにそれぞれ1人、世界全体で計7人の商品担当者が居る。違う地域で作られたものを手に入れることで、さまざまなデザイナーの商品に出会える機会を提供する、と柿山氏は語る。

Fril も Monomo も、魅力的なビジネスアイデアで、今後の動向が期待される。

【原文】

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