野心とハイコンセプトを持って投資家に話をしろ−−リボルバー小川氏が語るスタートアップの出口戦略6つのポイント

by Eguchi Shintaro Eguchi Shintaro on 2013.4.30

スタートアップにとって、プレゼンや資本政策など様々な要因をもとに事業を進めなくてはいけない。どんなに革新的なサービスも、そのサービスが時代に合っていなかったり、サービスのコアコンセプトを周りに伝えることができなければ意味がない。起業家は、思いだけではなくしっかりと形にすることが重要だ。

リボルバーの小川浩氏は、アジア初の多国語SNSや企業向けRSSリーダーなどを開発し、10年以上前から起業家として常に新しいサービスを提供しているシリアルアントレプレナーだ。現在は、インタレストグラフを中心としたセレブ専用の、画像共有型ソーシャルネットーワークのOEMプラットフォーム「Revolver」を開発している。

小川氏がMOVIDA SCHOOLで話した、スタートアップに必要な出口戦略に必要な6つのポイントについてまとめた。

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ハイコンセプトを伝えろ

エレベーターピッチなどにも代表されるように、起業家は投資家に対してどんな状況であっても、自身のサービスのコアコンセプトを伝える用意をしなくてはいけない。そのためには、投資家が興味を示すために、短くてパワフルなフレーズにまでコンセプトを磨き上げることだ。

そのフレーズは、サービスの説明として用いるタグラインとは違う。タグラインやキャッチコピーは、あくまでユーザである消費者に届けるためのメッセージであり、ハイコンセプトは、投資家を惹きつけるための言葉なのだ。リボルバーであれば、「ハイブランド用の独自SNS構築プラットフォーム」といったハイコンセプトとなる。

タグラインはターゲティング市場向け、ハイコンセプトは投資家向けと、プレゼンする際には言葉を使い分けて説明してもらいたい。

トラフィックエンジンをまず改良しろ

インターネットの世界では、人を引き寄せ流れを作り出さなければ何も始まらない。トラフィックさえ作り出せば、そこからマネタイズを図ることは容易だ。マネタイズの手法は、これまでに多くの人が作り上げてきた手法によって、ある程度確立してきている。マネタイズ手法を活かすためにも、トラフィックエンジンを回すことが事業にとって大切だ。

そのためには、トラフィックを集める施策を朝令暮改を恐れずに試行錯誤することだ。以前はインフラやネットワーク構築にもお金がかかり、一度決めたプランを覆すのは容易ではなかったが、今は簡単に実行できる。ビジネスプランを綿密に作り上げるのではなく、まずスタートし、常に変化しながらトラフィックエンジンの改良を重ねて欲しい。

実績を作り差別化を図れ

スタートアップは、周りの人が引き寄せられるほどの実績を作ることだ。例えば、開始数ヶ月でユーザ100万人突破など、実績をきちんと作り出すことで、知名度やプレゼンスが出てくる。

サービスの内容はもちろんだが、実績といった客観的な指標や他者からの評価を見聞きすることで、人はサービスへの意識を向ける。肝となる数字や評価を得ることは、スタートアップとして競合との差別化を図る大きな要因となる。

グリットがあってこそピボットが活きる

ピボットだけではなく、グリットにも意識を向けなければいけない。ピボットとは軸を変えることだが、グリットはその逆で、諦めずに試行錯誤しながら、現状の中でもがき続けることだ。仮にピボットしても、グリットしている間に経験したものは、チームにとって大きな財産や知恵となる。グリットという踏ん張りの中で、様々な努力をした結果ピボットするからこそ、ピボットの際の大きな力を生み出すことができるのだ。

起業家は野心家であれ

起業家は野心家として、とにかく「Big Think」であることだ。人間は、考えている思考の範囲内でしか、実現することはできない。できそうなことを考えて収まるよりも、一見できないであろうことを発言し、自身を奮い立たせるくらいの勢いが必要だ。

投資家目線でも、こじんまりとしてるよりも、根拠のない自身を多少持っているくらいのほうが、応援のしがいがある。ぜひ、野心を持って起業してもらいたい。

出口戦略をきちんと見据える

スタートアップは、急成長せよという指令をDNAに刻まれた企業だ。雇用を維持し、上場せずにいく企業もあるが、それではスタートアップとは言えない。VCも、出口によってリターンがあるからこそ投資をしてくれる。そのためには、IPOとバイアウトの2つの出口のうち、どちらを選ぶかが重要になってくる。

IPOとバイアウトは、ボール好きな少年が、将来野球選手になるかサッカー選手になるかというくらい、目標までの途中の過程がまったく違う。どちらを選ぶかで、資本政策、マネタイズ、グリットとピボットの繰り返しの中で成長していく道のりや学ぶべき技術が大きく変わってくる。だからこそ、始めからどちらを意識するか決めておく必要があるのだ。

スタートアップは、出口戦略をきちんと見据え、それに沿った方法で日々試行錯誤しながらビジネスに取り組んで欲しい。

U-NOTEリンク】:スクール当日にライブで記録されたU-NOTEです。合わせてご参照ください。

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