ファッションの流行を追いかけ、洋服をすべて身体の大きさよりも1号分小さいものを着用し、全身にフィットさせれば、セクシーにはなるだろう。しかし、あまりに窮屈だと、財布を入れる場所も無くなってしまう。
スマートフォンはスリムな上に電子財布の機能を持ちつつあるが、指紋で支払を済ませることができれば、よりセクシーではないだろうか。
これを実現しようとするのは、4人で共同創業された PayTango だ。もともとは、クレジットカード、ポイントカード、会員カードなどを一つのプラスティック・カードに統一することを考えていたが、同じ学校でドア開解錠などにジェスチャー認識技術を使う別のチームに出会い、「そもそもプラスティック・カードが必要なのか」と考えるに至った。
カーネギーメロン大学の4人の学生は昨年あるハッカソンに参加し、指紋を記録するスキャナを開発し、クレジットカードの代わりに指紋で支払が完了するしくみを実現した。
PayTango はカーネギーメロン大学内のレストランでサービスを開始し、サンフランシスコのジムやスポーツクラブに進出、2013 年の Y Combinator の冬のプログラムに参加した。
バイオメトリック・データで支払をするアイデアは、PayTango が初めてではない。多くの小売業者やクレジット・カード会社は、いくつかの市場で長年にわたりテストを行って来た。PayTango は直感的な操作をユーザに提供し、大学のキャンパスやフィットネス・クラブという特定市場での利用促進を目標に掲げることで、他の競合との差別化を図っている。
PayTango は Y Combinator からのみ資金を調達しており、まもなく、公開資金調達の第1ラウンドを開始する見込みだ。
(出典:Mashable)
【via TechOrange】 @TechOrange
著者紹介:林子雲(リン・ジーユン)
ビジネススクールを卒業。ミュージシャンで、量産ビジネス、ビジネストレンド、デジタルテクノロジーに関心がある。オンラインの世界は無限に飛ぶことのできる觔斗雲のようで、より多くの新しい産業を生み出すことができるだろう。觔斗雲に乗らないのかい?
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