Sina Weibo(新浪微博)、WeChat(微信)の新機能とよく似た「パブリック・プラットフォーム」機能をテスト中

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数週間前、Sina(新浪)は同社主力プロダクトのWeibo(微博)にとって、WeChatが脅威であることを認めた。それから先日、筆者はWeiboとWeChatの競争がどうして非常に重要なのかについて書いた。

さらにその後、Han Han(韓寒)氏までもがこの競争について、話に加わった。そんな中、今年がWeiboとWeChat(微信)の競争(そして、Weiboが負けつつあるようだ)であることを示す最新のニュースはTechWebにより報じられた。TechWebによると、Sina WeiboはWeChatからヒントを得た新たな「パブリック・プラットフォーム」機能に関する内部テストを行っているという。

WeChatのプラットフォームも同じ機能名を持ち、Sina Weiboの新機能では、ユーザがグループメッセージを送ることができるようになる。ただし、今のところこの機能は大手メディアだけが利用できるようだ。このプラットフォームの主な利点は、特にモバイル用としてデザインされているという事実は別として、140文字より長いメッセージの投稿を可能にするという点だ。

これは例えば、ニュースメディアがプラットフォーム内で記事全文をシェアできることを意味する。そして、フォロワーはSinaのアプリ内で直接記事を読むことができる。リンクをクリックして、モバイル用ブラウザから見なくてもよい。もちろん、これと同じことはWeChatでも可能だ。

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Sinaの「パブリック・プラットフォーム」はまだ今のところ内部テスト中なので、リリースされるまで実際どのようなものになるのか、もしくは本当にリリースされるのかどうか明らかではない。けれども、TechWebのライターが提起した問題については考慮すべき価値がある。つまり、メディアは自社の公式サイトに読者を誘導するわけではないプラットフォームに関わることに興味を持つだろうか、ということだ。

もしユーザがSinaのアプリ内で記事全文を読めてしまうのなら、Sinaにとっては素晴らしいことだが、メディア側にとっては公式サイトへの訪問者と広告収益を奪われることになる。メディアを「パブリック・プラットフォーム」のターゲットとすると、売り込みの活動は厳しいものとなるかもしれない。

どうであれ、WeiboとWeChatはユーザ獲得争いのために態勢を整えているのは明らかなようだ。Sinaは同社のサービスをもっとWeChatに近いものへと変えるテストを行っているが、Tencent(騰訊)は、Tencent Weibo(騰訊微博)をもう少しSina Weiboに近いサービスとなるよう、WeChatアプリに機能を追加しようとしていると噂されている。

どちらの企業が最終的に競合を打ち負かすのかはわからないが、中国最大のインターネット企業2社が中国のソーシャルやモバイルのユーザを獲得しようと争う上で、Sina WeiboおよびTencentのWeChatが提供するサービス分野が戦場となることは明らかである。

(via TechWeb)

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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