「新経済サミット2013」で、Google上級副社長、Twitter創業者らグローバルリーダー達から日本に向けられた印象的な10の言葉

SHARE:

IMG_8164-620x248

昨日、楽天の三木谷氏が代表理事を務める団体、新経済連盟(以下、新経連)によるイベント「新経済サミット2013」が開催された。

同イベントにはAndroidの生みの親であり、Google上級副社長であるAndy Rubin氏、Twitter、Squareといったサービスの創業者であるJack Dorsey氏、Skypeの創業者Niklas Zennström氏、Pinterestの創業者Ben Silverman氏など、豪華ゲストが登壇した。

当日、Sd JapanのRickが当イベントを取材し、英語版にライブブログ記事を掲載。イベントの様子をレポートしている。

グローバルリーダーたちが日本に向けて語ったメッセージの中でも、特に印象に残ったものをこれらのレポートからピックアップし、紹介していく。

What is Disruptive Innovation? – 「破壊的イノベーションとは何か?」

Andy Rubin (Android / Google):

多くの場合、道は単なる一本道ではなく、繰り返しと早く失敗することが必要になります。もし何かうまくいっていないことがあれば、コースを修正し、また反復を行うこと。しかし、それは長い目線で自分が成功するビジョンを描くことさえできれば。もしアイデアがうまくいかなかったとき、それは失敗したということではありません。 今の経済では、私たちは人々を勇気づけ、破壊的なビジネスを創造しなくてはいけません。

Jack Dorsey (Square / Twitter):

私は実は「破壊的」という言葉はあまり好きではありません。本当に成功する会社というのは、もともと、もしくは狙って破壊的なのではなく、人々が求めているのものに対する深い考察の結果、そうなるものなのだと思います。自分が見てみたいと思う何かを実現させることにフォーカスし、自らの前方にある人々のニーズと実現したいものが交差する点を感じ取るのです。

Ben Silbermann (Pinterest):

Pinterestは初めとても貧乏でしたが、これまで始めたなによりも良いスタートを切ることができたと思っています。他の人は期待していませんでしたが、私と友人たちは人々が自分たちの作ったものを使ってくれていることにとても興奮していました。これはとても良い気分です。

Niklas Zennström (Atomico / Skype):

通常、破壊とは思い切った機能性の転換のことを指し、アウトサイダーによってもたらされます。産業の内部のものにとって、破壊者となることはとても困難なこと。破壊とは何か使いやすいものを作り、すべてをシンプルにすることです。

Advice to Japanese entrepreneurs. – 日本の起業家に向けたアドバイス

Jack Dorsey は、SF作家のWilliam Gibsonの言葉を引用してこう言った:

「未来はすでにここにあり、ただ平等に誰の元にも訪れるものではありません。」 アイデアを頭の中から外に出し、具体化する必要があります。そうすることで、あなたがこの世界で見てみたいと思ったものがなぜ存在していないのかに立ち戻ることになります。 これは最も質問しやすく、回答が難しい問いです。

Ben Silbermann :

誰かが、医者になろうとしている人に向かって「なんてこった、もし失敗したら一体どうするつもりなんだ?」と言っている場面を想像してみてください。もしあなたが、誰か成功しようと挑戦している人に会ったなら、彼らを勇気づけるべきです。その行動は、きっと彼らを成功へと導くでしょう。

Niklas Zennström:

何かをすべきでない理由はいくらでも見つけることができます。もし上手くいかなかったとして、それが一体なんだというのでしょう?失敗から経験を得ることができるし、挑戦したことになる。怖がらずに外にでて、物事に挑戦しましょう。それが何よりの学びになります。グローバルな市場を開拓することを考えたとき、なぜ国内の市場だけを開発しようとするのでしょうか?大切なことは外国語を学び、そして旅をすることです。

Joi Ito (MIT Media Lab):

子どもの頃、幼稚園で絵を描いていた人はどれくらいいますか?[多くの人が手を挙げる] それでは、今でも絵を描いているという人はどれくらいいますか? [多くの人は挙げない] 大人になるにつれて、クリエイティブな時間の使い方をする人はとても少数派になっていきます。

Jason Goldberg (Fab):

Fabのオフィスには「失敗しろ!」というメッセージが貼ってあります。これは起業家精神の核にもなっているもの。私たちの毎日の仕事は、イメージをお作り直し、再発明すること。私は毎朝起きたとき、破産するかもしれない、と感じていて、これが自分を動かし続ける原動力となっているのです。

Phil Libin (Evernote):

私は日本の起業家たちがもっとアグレッシブになる必要があるようには思いませんし、もっとバカになる必要があるようにも思いません。起業家であり続けることは、冒険であり、壮大なものでなければなりません。成功の秘訣は一緒に働いてくれる人を見つけ、なぜあなたのアイデアが存在する必要があるのかを伝えること。

日本では、時々人々はこれを怠る傾向にあります。ビジネスに対する情熱が欠けているのです。日本は食や、ファッション、文化に対して発揮しているのと同じように情熱を持って起業家精神を扱うべきです。

これらの言葉が登場するレポートは、以下のページから読むことができる。

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録