GyaOとグリー、アニメコンテンツへの投資を目的としたファンドを運営する新会社「AnimatiC」を設立

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Yahoo! JAPAN を運営するヤフーの子会社で、インターネットを利用したコンテンツ領域全般を担う株式会社GyaOとグリー株式会社は、アニメコンテンツへの投資を目的としたファンドを組成し、その運営を行う会社、AnimatiC(アニマティック)を本日設立した。この設立に関するニュースは2013年2月末に発表していたが、同社の名称などは仮となっていた。

社名の「AnimatiC(アニマティック)」とは、「Animation」と「Systematic」を合成した造語。IT、情報システムを最大限に活用して、新しい作品を作り出すことに貢献し、アニメの視聴者にこれまでにない魅力的なアニメ作品との出会いを提供することを目指し、この名称となったそうだ。

AnimatiC(アニマティック)の出資アニメ作品は「GyaO!」をはじめとしたインターネット映像配信サイトで展開されるほか、アニメ作品をもとにソーシャルゲームやトレーディングカードゲームなど、さまざまなエンターテインメント領域への展開を狙っていくという。同ファンドの出資によって制作された作品は、配信先やキャラクタービジネスへの展開が容易になることが予想される。

先日、人気モバイルゲーム「パズル&ドラゴンズ」でアニメ作品エヴァンゲリオンとのコラボガチャがスタートし、2週間限定ガチャでは、『エヴァンゲリオン』に登場したキャラクターが手に入るというキャンペーンが話題を呼んだ。

また最近には、アニメ作品「イヴの時間」の英語字幕版をブルーレイディスクで発売するというプロジェクトが、アメリカのクラウドファンディングサイトKickstarterで立ち上がり、4日で7万ドル以上を集めたというニュースもあった。イヴの時間は、2008年に少人数体制で3D技術などを駆使し制作され、インターネット上で「ファースト・シーズン全6話」が配信され、劇場版も制作されたアニメーション作品。早い段階でインターネットでのアニメコンテンツの配信という可能性を示唆してくれた事例だ。

AnimatiC(アニマティック)がテーマに掲げるように、IT、情報システムを用いてアニメーション作品をエンパワーすることは十分に可能だと筆者は考えている。アニメ関連クラウドファンディング・サイト「Anipipo」もいよいよリリースされ、この領域への期待が高まる。

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