「失敗に直面しても諦めない」ーーアジアで成功しているスタートアップたちが語る、世界での勝負の仕方 #IVS

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これは、札幌で開催されている Infinity Ventures Summit 2013 の取材の一部である。このイベントについて、さらなるレポートはこのリンクから読むことができる。


インフィニティ・ベンチャーズ・サミット2日目、我々は3つの新進気鋭のスタートアップから、彼らがどのようにグローバル市場に取り組んでいるかを聞くことが出来た。これら全ての会社はグローバルで成功しているが、多くの失敗もしてきているようだ。パネリストは以下。

ディスカッションはピーターから始まった。台湾ベースの彼の会社であるPinkoiは65000個のユニークなプロダクトを持ち、3000のブランドと8000のデザインを構えているという。ほとんどが台湾の国内市場(約70%)からのものであるが、他国からのものも現在増やしている最中であるという。国際的に成長していくために多言語化に対応する予定だ。

興味深いことに、ピーターはPinkoiが成功する前に、7度プロダクトをつくり、全部失敗している。Pinkoiの成長は下のチャートをからも当然のように見られるように、自然な成長だ。Pinkoiは10万の会員を持ち、2012年の総売上高は61万ドル。そして彼らのユニークなサービスはグローバルに対しても強いアピールを持っている。

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ジョンはMixerbox以前に10度失敗していることを述べた。日本は現在このサービスの最大のユーザベースだが、この音楽アプリは13もの国でナンバー1を獲得している。彼らのアプリはプレイリストを作って友達と共有することを簡単にしており、それはミックステープをデジタル化したようなものだ。

また、他の人のプレイリストを探してそれらをサブスクライブすることもできる。彼は確立されていた家族のビジネスを辞めてまでビジネスを始めたため、成功の道のりには相当な圧力があったという。しかし彼は最終的には成功できるプロダクトをヒットすると信じていた。

デビットはStrikinglyをサンフランシスコの家の散らかった部屋で始めたという。彼らは初期において家賃を含めた月額1600ドルという少ないバジェットでスタートアップをしていた。これから生まれたStrikinglyは、シンプルなモバイルファーストなウェブサイトを作るためのソリューションになった。盲目の人もユーザーの中にはいたが、StrikinglyをiPadで使ってウェブサイトを作ることができたと彼は述べた。

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David Chen, Strikingly

彼らは178ケ国にユーザーを持ち、直近8ヶ月の収益のマンスリーグロースは40%だという。最大のユーザーベースは米国で、二番目は日本だが、ローカライズは特に何もしていないようだ。これまでのところ、プラットフォームで作成されたウェブサイトの数は4万以上。

デビットは彼らが初めY-Combinatorに拒否されたが、2回目の応募で入ることができたことを説明。初期の失敗もフォーブスやニューヨーク・タイムズ誌にうまくドキュメントされているという。

これら3人の起業家の間で共通していることは失敗に直面しても諦めないということだ。最終的に成功を見つけるほとんどのスタートアップのように、その経験は資産になる。意欲的にリスクを取り失敗を経験することは日本のスタートアップにも良い教訓となるだろう。

【原文】

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