ベトナムではGoogleはモンスターサイトだ。Alexaによると、Googleはトップのサーチエンジンであるばかりでなく、同国でトップのウェブサイトでもある。しかしシリコンバレーの巨人は今、CocCocとの厳しい戦いに直面しようとしている。
CocCocについては2月にすでに記事で取り上げた。改めて思い出していただくと、CocCocはすでに400人のスタッフを抱え、以来ベトナム語検索エンジンの開発に1500万米ドルを費やしてきた。
CocCocのCEO、Victor Lavrenko氏が教えてくれたところによると、同社はGoogleに挑むために今後10年間でさらに1億ドルをつぎ込む計画であるという。CocCocはハノイを拠点とし、今夏までにホーチミン市にもオフィスを開設する予定だ。
ベトナムのユーザ層はCocCocの検索結果に圧倒されてきた。Google検索はCocCocと比べると基本的なベトナム語の文字入力を処理することが到底できない。そのためCocCocはGoogleよりもはるかに有利だと言える。というのも、Googleマップの検索結果はまだ強力とはいえず、ベトナム語の理解については皆無だからだ。だが、私の言葉を鵜呑みにしないでほしい。Victor氏は自分で試してみるべきだと語っている。
「現在、私たちは観光スポット関連の検索に強みを持っています。私たちの検索エンジンとGoogleで、「bia hoi lang ha」のような言葉で(ハノイにいるなら)検索してみて、両方の検索結果を比べてみればよいでしょう。」
CocCocがサービスへさらなる資金の投入を計画していることで、CocCocの検索サービスはあと数年もすればベトナムではGoogleを超えるだろうということも予想できる。だがそう言うにはまだ早すぎる。CocCocはまだ広告を打ってマーケットに登場したところにすぎない。
CoocCocが超えるべきベトナムの検索エンジンがもうひとつある。それはまたもやロシア支援のWadaだ。というわけで、興味深い検索エンジンマーケットが展開されている。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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