日本の伝統的なホテルや旅館の多くは、その優れたホスピタリティで知られている。そんな中でもハイクラスな旅館を限定に、最高の宿泊先を選ぶ手助けをしてくれるウェブサイト「Relux」が、今年2月にβ版としてローンチした。
Reluxを運営するのは、東京を拠点にしたスタートアップ、ロコパートナーズだ。サイバーエージェント・ベンチャーズとリクルートインキュベーションパートナーズから6,000万円の資金調達している。
宿泊施設を調べたり予約できるその他のサービスには、じゃらんや楽天トラベルがある。また、一休のようなハイクラスなホテルに特化したサービスも存在する。では、Relux はどこが違うのか?
Relux の名前は、relax(リラックス)とluxury(贅沢)という単語を組み合わせたものだ。彼らの他サービスとの差別要因には以下の3つが挙げられる。
- まず最初に、30歳から40歳代のユーザが中心の会員限定のサービスであること。その多くは医者、弁護士、エグゼクティブなどだ。ユーザは会員登録の申込みをし、Facebookから取得される大学やキャリア経験などの情報をもとに審査が行われる。会員になる確率は20%。
- 2つ目に、Relux上のすべてのオファーは、どこよりもお得なベストレート保証であること。競合他社に類似プランが存在した場合でも、Reluxの方が必ずお得だ。
- また、単純にハイクラスな宿泊施設に特化しているということではなく、あくまで宿泊顧客の満足度を軸にホテルや旅館を厳選している。そのため、万が一満足できなかった顧客には宿泊料金が返金される。こうした顧客満足度保証のポリシーは業界初だという。
筆者はこの構想を練ったReluxの創業者に話を聞く機会があった。
旅館と直接交渉することで、Relux専用の旅行プランを用意しています。宿泊料金の相場は、一泊一人あたり、夕食と朝食込みで4万円となっています。プランは3万円から始まり、高額なもので10万円のものまであります。その他の旅行検索サービスとの大きな違いは、Reluxが完全に顧客満足度をベースにしている点です。
宿泊施設のレビューは、オンラインとオフラインのレビューの徹底調査、またReluxの担当者が実際に訪問もしくは宿泊してみた結果選ばれている。また、年間100回以上宿泊するエグゼクティブたちによるレコメンドも考慮されている。
ローンチからまだわずか2ヶ月。現在は会員の獲得と、予約できる旅館のラインナップに注力しているという。1年で200の宿泊施設を紹介することがまずの目標だ。篠塚氏はこう付け加えた。
東京に限らず、日本全体を見ても魅力的な旅館がたくさんあります。私たちのミッションは、こうした文化をまずは日本の人々に、そして近い将来世界へと広げていくことです。最終的には英語版をリリースすることも考えています。
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