スタートアップと地方とヒーローと

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「優勝者は”はじめる”チームのみなさんです!」ーーー大阪駅直結、新名所となって人でごった返すグランフロント大阪。私はその特設会場で、あるハッカソンイベントの取材をしていた。

勝者となった子供向けメールアプリも、惜しくも次点となった知育系コミュニケーションアプリもそのままどこかで売っていてもおかしくないほど完成度が高かった。一週間でここまでできるのだ。

東京一極集中のスタートアップ環境

私は「地方」という言葉が嫌いだ。私自身が京都の出身で、なんとなく「東京が一番」というもやもやしたコンプレックスがあるのだろう。関西人特有のアレかもしれないが。

そして悔しいけれど、自分が追いかけるスタートアップ環境という点でも、主要なリソースは東京に集中していて、東京とそれ以外の地域、という図式になっていると思う。

先日のOpenNetworkLabで成果を発表したLang-8も、ユーザー数を伸ばすQiitaも両方とも京都出身のスタートアップ。でも、やっぱり成長には東京が必要だった。

じゃあ、地域には何もないのかというと勿論そんなことはない。ここに私が出会った、素敵な「地域」スタートアップの取り組みの一部を整理してみたのでご紹介したい。

福岡テクとクリエイティブの祭典「明星和楽」と北九州のものづくり

テクノロジーだけで集まっていても新しいことは生まれない、日本でもSxSWのようなクリエイティブとの融合を目指したイベントがあるべきだ。そういうコンセプトで福岡から始まった巨大なコミュニティ。福岡のヌーラボを始め、若手起業家が中心にイベントを牽引している。

1250人が参加したテクとクリエイティブの祭典「明星和楽」フォトレポート
3000人を集めた明星和楽–「スタートアップ都市・ふくおか」宣言も via @cnet_japan
明星和楽が教えてくれた4つのこと
※明星和楽についてはSDは企画から参加しており、こちらで全ての記事が読める

また北九州ではものづくり系の活動も始まっている。こちらもやはり福岡コミュニティの力が強い。
北九州のスタートアップはものづくりの夢を見るか

京都大学出身のスタートアップが集まる「超交流会」

京都大学の情報学同窓会がそのまま京都、関西圏の巨大スタートアップコミュニティとなり、成長を続けている。中心的存在でもある今村元一氏もまたクエステトラという京都を代表するスタートアップだ。

[jp] どうすれば次のGoogleが日本から生まれるのか?ー超交流会で出井氏が語る大転換時代 via @jptechcrunch

(※今気が付いたのだけど、上記を含めて私がTechCrunch Japan時代に書いた全記事の署名が消えていた…。自分の過去を消されるというのは悲しいね)

大阪スタートアップ二大イベント「Shoot from Osaka」と「スーパーハッカソン」

大阪は京都とも近いのでことある毎に大きめのイベントを探しているのだが、あまり耳にしない。よく聞くのは小さな勉強会が多数ある、ということだ。しっかりとした舞台と結果を用意している、という点でこの二つは目立つ存在になっているのではないだろうか。

大阪からヒーローを生み出すーー1週間でプロトタイプを作る「スーパーハッカソン2013」驚きのサービスたち
大阪のスタートアップやこれからのものづくりの可能性を示すプレゼンまで−「Shoot from Osaka(n) vol.4」 #shootosaka イベントレポート

各地域からもスタートアップの成功者を

ーー共通のキーワードに「地域にもヒーローを!」というのがあるように思う。主要なプレーヤーが目立てばそこに情報のやり取りが発生する。SDは少なくともそのアンテナ基地のひとつでありたいし、弱い電波でもキャッチして地域のスタートアップ活動を拾いたい。

残念ながら移動コストは馬鹿にならないので、体力が弱い私たちだけでは全国を飛び回ることはできないけれど、方法はあると思っている。例えばクラウウドファンディングで取材費を集めるというのはひとつかもしれない。

上記に挙げた活動は本当にごく一部に過ぎないだろう。それ以外にも地域での起業、ウェブサービスに関する活動があればコメントなどで教えて欲しい。