続々と登場する3Dプリンター関連サービス、必要なのは3Dデータクリエイターとユニークな発想

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aoyama3dsalon

先日、青山に「AOYAMA 3D SALON」というスペースがオープンした。以前、クリエイティブ集団Partyが、表参道で期間限定で実施したキャンペーンに似た内容のサービスを提供しており、同スペースでは訪れた人がまるで写真を撮るのと同じように(値段以外は)自分やパートナー、家族、友人などのフィギュアを作成することができる。

3Dプリンターを利用したフォトスタジオのようなサービスは中国、西安にもあり、日本に限らずアジア地域において、3Dプリンターやスキャナー等を備えたスペースだったり、利用したサービスが数多く登場してきている。先日も3Dレンダリングショーケースを紹介した

本日、また新たな3Dプリンター関連のサービスが発表された。rinkak(リンカク)と呼ばれるサービスは、3Dを制作してアップロードすると、サービス上から素材を選んでプロダクトを製造できるというもの。製造したプロダクトは、rinkaku上で販売することもできるようになるという。

これらと同系統のサービスは海外では「i.materialise」、「Sculpteo」、「Shapeways」といったものが挙げられる。いずれも3Dデータのアップロードによって3Dプリンティングを可能にし、製造したプロダクトを同サービス上で販売できるというものだ。

imaterial

こうしたサービスでは、どれだけクオリティの高いプロダクトが生まれてくるかが鍵となってくる。rinkakは現在クローズドβ版の事前登録を開始した段階だが、リリース後、まずはセンスの良いクリエイターと顧客をどう集めてくるのかが大切になってくるだろう。

rinkakは、ハンドメイドに対して、デジタルメイドという言葉を用いている。個人的にはデジタル製造技術を用いて作られたものが人々の心をつかむ際の流れは、ハンドメイドとは異なってくる。とくに、サービスを通じて決められた素材や色のパターンの中から製造するとなるとなおさらだ。いかに豊かな発想を持てるかが、差別化要因のひとつにはなるのではないだろうか。

筆者が最近3Dプリンター関連んでおもしろいと思ったのは、ペンで立体を描くことができる「3Doodler」と、近隣の3Dプリンターを使用できるスペースを検索できる「makexyz」あたりだ。

注目を集める3Dプリンター関連のサービスだが、もはや3Dプリンターを用いているというだけでは差別化にはならない。プロダクト単体以外にも、サービスとしても他から頭ひとつ抜けるためにはユニークなアイデアが必要になってきている。

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