本稿は、シンガポールで開催されているテックスタートアップ・イベント「Echelon 2013」の取材の一部だ。会場で進行されているセッションの一部を、ライブブログでお届けする。なお、一連の Echelon 2013 関連の記事はこちらから。
ゲーム・スタートアップの Supercell は非常にうまく行っている。アジアのスタートアップは、同じビジネスモデルを展開できるか? アジアでうまく行っているゲームとは? 従来の定期支払型ゲーム、専用機向けゲームのパブリッシャーは、ダウンロード型へとシフトできるのか。GREE、Supercell、Rovio のような、成功するゲームデベロッパは東南アジアから出てくるのか。シンガポール政府は、ゲーム業界の構築をどのように支援しているか。このパネルでは、5人のパネリストを迎えて議論する。
- Rivai Adidharma(モデレータ)– Sr VP, International Business Development, MOL Global Pte Ltd
- 國光宏尚 – 株式会社gumi 創業者兼CEO
- Anton Soeharyo – Co-Founder & CEO, Touchten
- Christopher Low – CEO & Co-Founder, Viwawa
- Juha Paananen – CEO & Co-Founder, Nonstop Games
- Hal Bame – Chief Commercial Officer, Take5 Limited
(文中の時間は、シンガポール時間。)
14:05 – Rivai: ゲームは非常にダイナミックな業界です。昨年、Ginga は OMGPOP を昨年買収しました。
14:06 – 國光: そして、昨日シャットダウンしましたが。(笑)
14:06 – Hal: モバイルにおいても非常に面白いですが、面白い領域はタブレットの世界にシフトしつつあるように思っています。
14:07 – Rival: gumi は、シンガポールにオフィスをセットアップされていますね。
14:09 – 國光: 消費者ゲームという点ではソニーとか任天堂が強かったのですが、GREE やDeNA が3年前くらいから元気になり、そこからまたさらに変化して、すべてはウェブベースだったのですが、その後、Puzzle & Dragons が人気になりました。ウェブアプリからネイティブ・アプリに変化しています。おそらく、他の国よりも日本が先を走っていると思っています。
14:15 – Rival: ゲームについて話してきましたが、プラットフォームについて考えてきましょう。
14:20 – Hal: Take5 はゲームのプラットフォームです。大きなゲーム開発会社とたくさん付き合うというのは難しいので、Take5 では少ない数の開発会社と付き合い、大きなパイを狙うという戦略です。ゲーム開発会社は、地域に適したコンテンツを(言葉ではなく、文化の側面)開発しています。今は我々はアジア地域にフォーカスしています。
14:20 – Rivai: シンガポール政府はどのように助けてくれていますか。
14:21 – Hal: MDA が非常に助けてくれています。
14:22 – 國光: 外国企業の立場からすると、シンガポール政府に助けてくれていますね。日本政府はいろいろ言うのですが、あまり何もしてくれない。(笑)
14:23 – Anton: 税金を下げてくれたり、そのような便宜を図ってくれています。
14:24 – Rivai:ゲームのパブリッシャーは、ダウンロード型へとシフトできるのか。
14:25 – Juha: この地域はペイメントの選択肢に制限があることから、今は iOS の方が売上は多いのですが、今後、いろいろな地域へ(タイ、マレーシア、フィリピンなど)進出したいと思っています。
14:26 – 國光: 中国でのゲームのマネタイゼーションが非常に遅いのですが、東南アジアではいくつかの会社が独自の決済システムをもっていて、それを開発していくのもあなたの仕事ですよね?(→ Rivai)
14:30 – Rivai: ダウンロードはどこの国から来ていますか。売上はどこの国から来ていますか?
14:31 – Anton: 売り上げの多くは一番にアメリカから来ていて、その次は日本からですね。
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