読書の感動を共有するアプリBooklapが、Incubate Fund、Voyage Ventures、Genuine Startupsから2,000万円を調達

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

Booklap は、読みたくなるであろう本を探してくれるサービスだ。このサービスを開発する東京のスタートアップ Prosebee は今日、Incubate FundVoyage Ventures、Genuine Startups [1] から 2,000万円を調達したと発表した。今回の調達は、昨年7月のIncubate Fund からの300万円の調達に続くものだ。

このサービスは、2つの方法で新しい本への出会いを提供する。一つは、Facebook プロフィールなどのソーシャル・グラフから取り込むユーザの関心を元にした方法。もう一つは、他のユーザが感動した本の名言を提示する方法だ。2012年6月のベータ版ローンチ以来、彼らはある程度のユーザを集めてきたが、ユーザ成長を加速するためにユーザ・インターフェイスを変更し、新機能を追加した。

同スタートアップのCEO笠井レオ氏は、次のように語っている。

このビジネスを始めたときの原点に戻り、何を目指していたかを再び考えました。我々のミッションは、本の読者の感動を可視化することです。そこで、我々はUXマップとペルソナ(典型的なユーザが同サービスでどう振る舞うかを示した詳細プロフィール)を作成し、サービスのどの部分を修正し改善すべきかを考えました。

熟考の結果、彼らは本を勧める名言ショーアップページの背景に、フィーチャー画像のレイアウトを追加した。ここで使われる画像は、Bing の画像検索API を使って出版社のウェブサイトから引用される。

さらに、彼らはユーザが読書会を開催できるユニークな機能も追加した。そこでは、特定の本を皆で読み、互いにコメントし合うことができる。この機能では、いつ本を読むべきか参加するユーザに知らせるため、開始日と終了日を指定することができ、彼らは仮想のミートアップをオンラインで開催し、感じたことを議論できる。

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Booklap は現在2つのモバイルアプリのリリースを準備しており、いずれもまもなく利用可能になる。一つは Booklap Camera(iOS用のみ)で、OCR機能を持っており、ユーザが書籍から感動した名言をスキャンし、サービスに投稿しやすくしてくれる。もう一つは Booklap のモバイルアプリ(iOS/Android 用)で、デスクトップPCの前に座っていなくても、読書体験の楽しさをシェアしやすくしてくれる。

Booklap の売上手段はまだ限られていて、バナー広告やユーザを書籍のEコマースサイトに誘導した際のアフィリエイトに頼っているが、彼らはまずユーザ獲得に注力していて、ビジネスの世界展開を目指している。


  1. Genuine Startups は、東京のスタートアップ・インキュベータ Movida Japan からスピンオフした投資ファンドである。 ↩

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