日本クラウド証券が、国内初の投資型クラウドファンディング・プラットフォームをまもなくローンチ

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左から:日本クラウド証券社長の大前和徳氏、会長の出縄良人氏

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京に本拠を置く証券会社、日本クラウド証券は昨日記者会見を開き、国内初の投資型クラウドファンディング・プラットフォームを8月にローンチすると発表した。サービス名は、クラウドバンクだ。

同社社長の大前和徳氏は、新サービスのローンチの背景について、次のように説明した。

日本国民は839兆円を貯金していると言われており、これは世界でトップの数字だ。しかし、日本のクラウドファンディング市場では82億円しか取引されておらず、これはアメリカの同市場の5%未満だ。したがって、日本はクラウドファンディング市場において、大きな伸びしろがある。国内初の投資型クラウドファンディング・プラットフォームを立ち上げ、中小企業が容易に資金調達できるようしたいと考えている。

大前氏によれば、クラウドファンディングは、投資家が見返りに何を期待するかによって、5つのタイプに大別される。寄付型、リワード型、貸付型、ファンド型、株式型だ。前者2つは免許を必要としないので、比較的立ち上げやすい。しかし、後者3つについては、オペレータは日本の金融当局からライセンスの取得を求められる。貸金業法金融商品取引法だ。

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彼らは証券会社である強みを最大限に生かして、8月に貸付型のクラウドファンディングを立ち上げ、株式型のサービスを来年立ち上げる予定だ。2015年の3月までに、プラットフォームを介して、1万人のユーザから100億円の資金を取り扱うのが目標だ。

同社は以前ディーブレイン証券として知られ、グリーンシート市場と呼ばれる未上場株の取扱に特化してきた。これまでの経験から、9,000社の顧客を有し140社の主幹事会社を務めた。そのうち16社はIPOやM&Aなどのイグジットを実現し、これまでに107億円の資金を市場から日本の中小企業に供給している。

社長の大前氏は日本クラウド証券に参画する以前、イートレード証券に勤務し、日本の代表的なソーシャルレンディング・サービス Aqush を展開するスタートアップ Exchange Corporation の立ち上げに参画した。

以下のビデオは、新プラットフォームのしくみについて、大前氏がデモをしたものだ。

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