もう誰かに「シャッターを押して」と頼まなくてもいい——パキスタン発の集合写真アプリ「groopic」

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集合写真を撮る最適な方法とは?

Samsung Galaxy S4 の写真撮影機能の一つ Dual Shot 機能はイケてない。「自分と相手を同じ空間に取り込める」というコンセプトを持つこの機能では、1,300万画素のリアカメラと200万画素のフロントカメラで同時に撮影し、全員の顔を1枚のフレームにおさめることができる。ところが、この機能は実にイケてない。フロントカメラで撮影された顔は、リアカメラで撮影された写真にプリクラフレームのように差し込まれるが、これが「自分と相手を同じ空間に取り込める」と言ってよいのかどうか甚だ疑問だ。別に内蔵されているステッカー差込機能と何が違うのか、リア/フロントカメラで同時撮影できるのがメリットなのかもしれない。集合写真を撮影する困難を解決しようとしたものだが、自分と相手が幸せな瞬間を共有しているという雰囲気を享受できるものではない。

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これが4人家族の集合写真なら、Dual Shot 機能の存在に疑問を抱くだろう。

サムスンが Dual Shot 機能で解決したかったのは、我々が集合写真を撮るときに苦しんでいたジレンマだ(そして、ほぼ失敗している)。集合写真を撮る際はシャッターを押す人が写真から抜けるか、または、通りかかった見知らぬ人に頼むとしたら写真の映り具合を確認できない。その人に満足の行く写真が撮れるまで、シャッターを押し続けてもらうことは無理だろう。人がたくさんいて、その人々全員を同時に撮りたいなら、三脚があれば解決することができる。しかし、常に三脚を携帯できない場合、どうすれば全員が映り込む写真を撮れるのだろう。3つのステップで、スタイリッシュな集合写真が撮影できる「groopic」が解決策を提案してくれる。

パーフェクトな集合写真を撮る方法「groopic」

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groopic を使えば、誰かに頼まなくても、一人も欠けることなく集合写真を撮影することができる。3つの簡単なステップを踏むだけだ。

まず2枚の写真を撮影する。3人のグループの場合、”AさんとBさん” をCさんが撮影し、その後、”BさんとCさん” をAさんが撮影する。2枚の写真が撮れたら、それぞれの写真上で、撮影者の顔をタップする。すると、groopic が処理を開始し、2枚の写真はマージされ1枚の写真が生成される。groopic の加工を経て、AさんBさんCさんが、まるで同じ空間に一緒に居るかのような写真ができあがる。

もちろん、技術的な限界は存在する。撮影者は、映り込む写真のグループの最左か最右にいなければならない。撮影者の位置を基点に写真がマージされるからだ。撮影者はグループの端に立つ必要はあるが、写真を撮り、撮影者の顔をタップする非常に直感的な操作だけで、写真がマージされる手順は魅力的だ。写真をマージするために Photoshop のスキルが必要なわけでもなく、シャッターを押してくれる人を探す時間は必要なくなる。グループのうち2名がシャッターを押す手間を引き受けてくれれば、素敵な集合写真が撮影できるのが groopic のメリットだ。

groopic はパキスタンのスタートアップ Eydeus Lab が開発した写真サービスだ。テスト段階で15カ国からフィードバックを受け、2012年にLUMS(パキスタンのラホール経営大学)で開催された Startup Weekend で賞を獲得した。現在、AppStore から1.99ドルでダウンロードでき、近日中に Android 版も公開される予定だ。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

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