家計管理のマネーフォワードが正式版を公開ーーiPad対応、シミュレーターなどのプレミアムサービスも開始

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マネーフォワードは7月16日、同社が昨年12月より提供していた無料の一般家庭向け資産管理ツール「マネーフォワード」の正式版を公開した

月額525円で利用が可能なプレミアムサービスも開始し、金融機関のアカウント情報から自動的に生成されるレポートに加え、いくつかの質問事項に答えるだけで将来の資産状況をグラフ化してくれるシミュレーターなどの有償提供も実施する。また、これに合わせてiPad版アプリもリリースしている。

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有料課金版で提供されるシミュレーターはファイナンシャルプランナー深野康彦氏による監修。実際にデモを拝見したが、養育する子供の人数や教育に関する情報などいくつかを入れるだけで、上記のようなカラフルなグラフを生成しスコア化、コメントをしてくれるので「ぱっとした」頭の整理に役立つ。詳細な設定によるシミュレートも可能になっている。

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有料版で提供されるのはこのシミュレーターなどの追加機能に加え、月次で収支状況をまとめて伝えてくれるマンスリーレポートやバックアップなどの機能になる。

マネーフォワード代表取締役社長の辻庸介氏によれば、利用のポイントは「気付き」にあるという。

「ある方に使用感をお聞きしたところ、自分の支出が住居費と通信費で半分以上かかっていることは分かっていたものの、こうやって『見える化』することで行動に移せた、というものがあったんです。こういったアドバイスを定期的に提示することは今後もやっていきたいです」(辻氏)。

利用に関しては流入はスマートフォンが多くなっており、通勤中に株価など変動する情報に関連して自己資産チェックしていると思われる動きが感じられるという。流入量もPCと比較して50%程度になっているそうだ。頻繁にチェックするものではない、という印象があっただけに「二日に一回チェックする人が25%もいる」(辻氏)という状況は興味深い。

「車の運転は教習所に行けば教えてくれる。けどお金ってどこに行けば教えてくれるのかもわからない。この個人向けのお金の仕組みや情報を変えれば、人々は経済的な自由を手に入れられるのでは」(辻氏)。

ビジネス向けのfreeeやよりパーソナルな家計簿アプリとして人気を集めるzaimなど、お金に関する管理環境は動きも大きく目が離せない。

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