私はバスより地下鉄が好きだ。座れる可能性が高いし、エアコンも壊れたりしない。そして乗車する際におばあさんにひじで小突かれることも少ないからだ。その上、バスを待つのはBeckettの芝居の中にいる気分になる。「何も起こらない。誰の行き来もない。最悪だ。」だが、Pandabus(熊猫公交)という見た目がクールなこの新たなアプリが、中国でバスに乗ることのわずらわしさを解消してくれる。
Pandabusアプリは、中国語もしくは英語で利用可能で(ただし地名とバス停は中国語表示となる)、携帯のGPSを利用して現在位置を特定しそのエリア内のバスをすべて探し出してくれる。バスの運行頻度も表示してくれるが、残念なことにリアルタイムでバスの位置を追うことはできないので、どのくらいバスを待てばいいのか目安を持っておいた方がよい。
iOS版で先行デビューしたPandabusは今週Android版をローンチした。地図を最大限に利用し、近隣のバス停を見つけてくれる。アプリ上の地図を使用して目的地にピンを立てることができ、Pandabusではそのエリアに通じる可能ルートをすべて表示してくれる。非常に素晴らしいので実際にバスに乗って試してみたいと思うほどだ。
ライバルのスタートアップ8684が示しているように、国の公共交通機関のアプリは金のなる木だ。ただし最終的にマネタイズする大きなプランがあればの話だが。Pandabusは今のところ何もない(広告でさえも)ので、どこかにこのようなクールなアプリを構築するだけのビジネスモデルが見つかればと思う。
PandabusアプリはiOS版もAndroid版も無料で入手できる。(もしくはAndroid版「.apk」ファイルはこちらから入手可能だ。)
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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