「ビジネスツールのコンシューマライゼーションが、スタートアップに革新をもたらす」—著名起業家Dave Goldberg氏との対談から

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2013.9.26

chat-with-goldberg1
左から:筆者、SurveyMonkey Dave Goldberg 氏、Peatix Asia 竹村詠美氏
(撮影:中西秀行氏)

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

東京に住むテクノロジー好きの人々にとって、先週は東京ゲームショウad:tech tokyo など、多くのイベントに忙しい週だった。私は ad:tech tokyo でいくつかのパネルの担当を依頼され、Dave Goldberg 氏との対談をモデレートする機会を得た。彼は有名なシリコンバレーの起業家で、Facebook COO Sheryl Sandberg の夫でもある。

Dave Goldberg 氏の仕事について詳しくない人のために記しておくと、彼はクラウドベースのウェブ調査システム開発会社 SurveyMonkey のCEOで、同社は1月に Google を含む複数の投資家から8億ドルを調達している。2009年に同社に参加する前は、彼は最初のメディア・スタートアップ Launch Media を1993年に立ち上げ、後に2011年、1,200万ドルで Yahoo に売却している

約2年前、彼は SD Japan が東京で開いていた月に一度のスタートアップイベントに来てくれた。ちょうど、SurveyMonkey の日本語版のローンチをアナウンスすべく東京を訪れていたときのことだ。彼によれば、同社は日本市場単体でこれまでに68,000以上のユーザを獲得しており、ユーザ獲得、売上成長共に順調で、同社は世界全体で1,500万ユーザを抱える。

今回の訪日に際し、彼は日本ユーザ向けに「質問バンク」という新しい機能を披露した。この機能は推奨するQ&Aのセットを提示することで、調査をより簡単に速く作れるようにし、偏りを減らしてより正確な回答を得るようにするものだ。

私はステージ上で、シリコンバレーから来た起業家や投資家と話をするとき、よくする質問がある。日本市場で傑出した多くのスタートアップは、主にゲーム業界出身だ。しかし、アメリカではビジネスソリューションを提供するスタートアップにも、多くのイグジットを見ることができる。SurveyMonkey もそのようなスタートアップの一つであり、私は日米のエコシステムにおける、この違いに興味を持っている。

Dave Goldberg 氏は私の質問に対し、アメリカでも、エンターテイメントや消費者にフォーカスしたゲーム業界に隆盛はあったが、その流行は変化していると語った。

例えば、Evernote のユーザ属性を見てみると、当初は同サービスは個人向けに開発されたが、次第に多くのオフィスワーカーが同僚との書類共有に使い始め、多くの企業が Evernote をビジネスツールとして利用するようになった。彼はこの現象を「ビジネスツールのコンシューマライゼーション(消費者向けプロダクトが、ビジネスシーンで使われること)」と呼んでいる。対して、典型的な日本企業では、採用するツールを選ぶにあたってトップダウンの意思決定がなされ、従業員には統一された同じツールの利用を求める。Goldberg 氏はこのビジネス文化の違いが、日本のスタートアップがビジネスにフォーカスしたイノベーションで成功するのを難しくしている、と述べた。

Dave Goldberg 氏は最後に、日本の起業家に次の言葉を残して、対談を締めくくった。

失敗を恐れるな、自分より優秀な人を雇え、得られるサポートはすべて得よ。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------