※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
先週末、東京の日本マイクロソフトのオフィスでは、第8回サムライベンチャーサミットが開催された。これは、サムライインキュベートが年に二度開催するスタートアップ展示イベントである。イベントで目に止まったスタートアップを、いくつか見てみたい。
おカネレコ

おカネレコは、モバイルで日常の出費を記録できるファイナンスアプリだ(iOS / Android)。読者は、Dr. Wallet、Zaim、 Money Forward、ReceReco、Money Tree などの競合を思い出すだろう。しかし、おカネレコは、日本の AppStore のファイナンスアプリ・カテゴリでこれまでトップの座に君臨し、現時点で2位だ。
Nokia Japan の元社員で、アプリを開発したスマートアイデアの江尻尚平氏は、おカネレコのアピールポイントは、出費を2秒という短時間で記録できることだと言う。おカネレコはベトナムで開発されているので、非常にコストパフォーマンスのよいシステム開発が実現できている。
Flip Friday

日本のファッション小売業者と異なり、アメリカの小売業者やブティックは、委託販売によらない契約で供給業者から洋服を仕入れている。新しいファッション・シーズンが来る度、彼らは売れ残りに苦しむことになる。小売業者にとって、売れ残りを買ってくれる先を探すことになるが、その段階では洋服は時期を逸しているので、買い取ってもらうのは簡単なことではない。
Flip Friday はロサンゼルスに倉庫を持っており、安い値段で現地の小売業者からブランドモノの洋服を買い付ける。同社はそれを日本に送り、自社のEコマースサイトを通じて、安価で日本のファッション好きに販売している。
同社は元々、NTTドコモと世界最大の広告代理店・電通のジョイントベンチャーである、D2C でインキュベーションされたスタートアップだ。
えがおの本

2011年の東日本大震災では、多くの犠牲者が家族だけでなく、彼らを撮影した写真やアルバムも失った。この悲劇のニュースを聞いて、Ota 夫妻は犠牲者が思い出深い写真を失わないですむように、何かを開発したいと感じた。
このスタートアップは、整理されたフォーマットで、ユーザがビデオや写真を持ち運べる、写真アルバムアプリを開発している。仮にデバイスを無くしても、写真やアルバムはクラウド上に保存されているので、データが失われる心配は無い。同社は小学校や幼稚園の卒業生や両親に、卒業アルバムとしてこのソリューションを提供している。アルバムは e-pub フォーマットでも提供されるので、仮にこのスタートアップがサービスをシャットダウンすることになっても、ユーザは e-pub準拠ブラウザで写真を楽しみ続けることができる。
このスタートアップは、東京のインキュベータ Movida Japan の支援を受けている。
Paid
最近、シンガポールでローンチした ApexPeak に似て、Paid はあなたのお客への請求に対し、前払をしてくれる。請求書や代金回収の手間を代行し、支払遅延や督促の心配も生じない。
このサービスを展開する東京の会社ラクーンは、ファッション小売業者やブティックが規模の大きな供給業者と取引できるよう、仲介サービスを提供してきた。
Fly Me To Minami

シンガポールを拠点とする日本人起業家の加藤順彦ポール氏は、新進気鋭の俳優を起用し、香港、ソウル、大阪でロケした映画を作った。この映画は12月に封切られる予定で、前売チケットを買った人は、エンドロールに名前を入れることができる。ミナミとは日本語を意味し、大阪中心部の南部地域の別称である。

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