ドイツの国際カンファレンスCeBITが、スタートアップ・ビジネスプランコンテスト「CODE_n」の募集を開始—賞金総額は400万円

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ドイツ北部の都市ハノーバー(またはハノーファー)で毎年開催されるカンファレンス CeBIT(セビット) は、世界的にも歴史のあるイベントの一つだ。私がこのイベントのことを知ったのは成人する前で、当時はカンファレンスではなく「見本市」と呼ばれていたのを覚えている。数年前には実際に足を運ぶ機会に恵まれたのだが、出展社数は70カ国から4,000社、来場者数は120カ国から23万人(2013年のデータ)という、まさにアメリカの CES(Consumer Electronics Show)に対して、ヨーロッパに CeBIT があるという存在感だった。以前から、日本の大手家電メーカーやゲームメーカー等はCeBIT を足がかりに、ヨーロッパへのビジネス展開を図ってきた。

2012年から CeBIT ではスタートアップ向けのビジネスプランコンテスト「CODE_n(コード・エヌ)」を実施しており、三度目となる2014年度開催分の募集を開始した(締切は10月31日)。このコンテストでファイナリスト50社に選ばれると、CeBIT 会場内に無料の出展ブースが提供される。賞金総額は3万ユーロ(約400万円)だ。募集にあたっては毎年異なるテーマが設定されるが、2014年のテーマはビッグデータで、それ以外にも、ヘルスケア、モビリティ、金融、環境、エネルギー、リテール、IT、物流、通信分野のビジネスモデルを募集している。

<参考> CODE_n 2013 のファイナリスト一覧

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2013年の CODE_n で、
会場を訪問したドイツのメルケル首相
CC BY 2.0 via Flickr by kehrseite

一点注意してほしいのはスケジュールだ。CeBIT の開催期間が2014年から平日に移行し、3月10日〜14日となるので、2014年の SXSW Interactive(3月7日〜11日)にも参加する予定の人は、10〜11日あたりにオースティンからハノーバーまで一気に飛ぶ必要が生じる。ほぼ地球を半周する旅になるが、世界にリーチしたい起業家にとっては、アメリカ最大のデジタルイベントから、ヨーロッパ最大のデジタルイベントへとハシゴしてみるのも悪くないかもしれない。

CeBIT の運営会社である Deutsche Messe は東京にオフィスがあるので、CODE_n の応募にあたって不明点があれば、ここから日本語で問い合わせることができる。なお、応募にあたっての料金は無料、ファイナリストに選ばれた場合のブースも無料で提供されるが、現地への渡航費や宿泊費は自己負担となることを付け加えておきたい。

以下は、今年3月に開催された CODE_n13 のプロモーション映像だ。

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