作曲コミュニティのクレオフーガがクラウドソーシング・サイトをローンチへ——ゲーム開発会社の楽曲ニーズを狙う

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

クレオフーガは岡山出身のスタートアップで、アマチュアやセミプロの作曲家向けに、オンライン・コミュニティ・プラットフォームを提供している。

同社は先頃、サウンドトラック、音響効果などのクラウドソーシング/ライセンシング・プラットフォームをローンチすると発表した。AudioStock の名前で今月末にローンチする予定で、ソーシャルゲーム・デベロッパを主な顧客とする。主な顧客には、サマータイムスタジオNagisa東京タワーフジテレビなどが含まれる。

2007年に創業して以来、同社は1万人以上のアマチュア作曲家を集め、バンダイナムコゲームスや日本のレコード会社と提携し、ゲーム音楽アーティストのプロモーションを支援してきた。

ゲーム開発会社は第三者が作曲した曲や音響効果をアプリに使う場合、複数のライセンスホルダーから権利を取得するのは面倒である。このプラットフォームを使えば、一曲あたり2,000円の買い切りか、非独占利用で一曲あたり500円で楽曲の再利用権を購入することができる。ローンチ時点で、サウンドトラックからナレーション・サンプルまで、1万曲が利用可能となる予定だ。

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CEO 西尾周一郎氏

これらに加え、プラットフォーム上のクラウドソーシング・ワーカーにナレーションや楽曲を発注することもできる。あなたとワーカーの間で取引が成立すれば、30% を手数料としてクレオフーガが受け取り、残りがワーカーに支払われる。

同社は日本のストックフォト業者アマナイメージズとも提携し、彼らを楽曲や音響効果を必要とする潜在顧客にリーチするための販売チャネルとして利用する計画だ。海外展開の可能性について、同社のCEO 西尾周一郎氏は、現在英語版を開発中で、今年末までにローンチしたいと語った。彼によれば、海外では多くのデベロッパが日本発の高品質な楽曲を必要としており、海外市場には大きな可能性があるだろう、とのことだ。

この分野には、Voip というサービスを提供する、東京のスタートアップ Grood が存在する。同社は2月に声優クラウドシーシング・プラットフォームを開設し、5月に同サービスの国際展開を発表している

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