パキスタンのConvoが500万米ドルを調達し、オンラインコラボレーションツールの海外進出を進める

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パキスタン生まれのConvoは、すでに世界中の6,000社以上の企業で使用されているオンラインのビジネスコラボレーションツールだ。同社はシリーズA資金調達ラウンドで、アメリカのMorgenthaler Venturesから500万米ドルを調達した。

Adobeからのシード資金調達(更新情報:この資金調達は「シリーズB」としていたがこれは間違い。)から6年ぶりとなる。当時の主力商品名と社名はScrybeといい、企業向けのスケジューリングアプリであった。

しかし状況は当時とは変わったと、共同設立者でマーケティングディレクターのShehryar Hydri氏は述べた。現在同社はConvoの社名となり、パキスタンとアメリカでそれぞれ20人と5人のスタッフを抱える。さらに彼は次のように付け加えた。

「今回の資金調達はほとんどが両オフィスの拡充のためのものです。開発チームは40人ほどに倍増、アメリカチームは10人超へ、ほとんどはセールス、マーケティング、ビジネス開発に充てられます。」

新しいバーチャルオフィス

Convoは、YammerSalesForce ChatterJiveなどの競合コラボツール、企業向けソーシャルネットワークにどう立ち向かっていくか。

Convoは簡単に「バーチャルオフィス」ソフトウェアと呼べるが、本質的にはチームメイト間の効率的なコミュニケーション進行を促すよう設計されたコミュニケーションプラットフォームである。ユーザは機能をカスタマイズできるが、プログラムのコアは一般向けに進行しているフィードだ。

ユーザはフィード上でスレッドを始め、仲良しのチームメイトはそのスレッドにコメントでき、あとに続くコメントのあるフィードの上へ各スレッドが移動する。プライベート、グループメッセージのオプションもある。

Hydri氏は、現在の形へと変わっていった様子を次のように説明した。

「Scrybeは、元々Flashでオンラインカレンダーを作成したことで地元パキスタンのLMKR と共に、Adobeから出資を受けることができました。当社はアドオンやデスクトップクライアントをインストールしなくても、ブラウザからオフラインでアクセスできるサービスを世界で初めて提供しました。当社はGoogle Gearsやどの企業よりも早くに実現させました。

そして、離れた場所にいるメンバーや、同じ空間にいるメンバーのオンラインでの働き方を新たに考案したいと思い、『Convo』へと発展させていきました。Convoは、eメール時代後の働き方のモデルを示すために開発されました。」

これを受けて、バーチャルオフィスのチームメイトと働いている場合、Convoはeメールより効率が良いとしている。使用する言葉は60%減り、その結果68%の時間が節約でき、アプリ間の移動が80%少なくて済む。iPhoneとAndroidで利用可能なモバイル版もある。ConvoはThe Next WebやJones Lang LaSalleなど様々な企業に使用されている。当社の新入社員Joshは彼がThe Next Webにいた時に使用していたらしく、同サービスを高く評価している。

競合コラボレーションプラットフォームの中でなぜConvoが良いのか、CEOのFaizan Buzdar氏がRobert Scoble氏に行っているライブデモを見てみるといい。デモが始まる2分経った所までとばして見ることをお勧めする。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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