働きまくって倒れた先に見えたのは「仲間との幸せな時間」ーー破天荒な起業家のつくるPlayLifeが興味深い

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PlayLife__プレイライフ_

2020年の東京オリンピック招致が決定して以来、なぜかアクティビティに関するガイド情報、予約、ソーシャルサービスに関する話題をよく聞くようになった。

国内組としてはあそびゅーtrippieceMeetripが既にサービスを開始、成長させているいるし、海外に目を向けるとTwitter、Square共同創業者のJack Dorsey氏らが出資者として顔を並べるPeekを筆頭に、Gidsy.comSideTour.comVayable.comVoyagin.comFlocations.comTravelog.memyrealtrip.comと並べるのも大変だ。

そしてここに今日、またひとつ新しいプレーヤーが参加することになる。プレイライフは10月10日、あそびのC2C型ガイドブックサービス「PlayLife」を公開した。

自身が体験したあそびのプランをまとめて投稿共有できるサービスで、既存のアクティビティ共有サービスに比較してもう少し細かいローカルなあそびにフォーカスを当てているのが特徴となる。

さて、この手のサービスには少なくない既視感を持っている。

北米を中心に数年前「なんでも共有、なんでもソーシャル」という、それこそクレジットカードの買物情報からクローゼットの中身まで、なんでも共有すれば資金調達に繋がるんじゃないのかという馬鹿げた時期があった。国内にもその流れはやってきて、何ともいえないコピーキャットを沢山みたことがある。

そしてこのPlayLifeもやっぱり全く同じようなコンセプトのものを国内でも数年前に見ている。にも関わらず、このサービスにはある期待感を持ってしまった。

創業者で代表取締役の佐藤太一氏だ。久々に破天荒な起業家かもしれない。

PlayLife__プレイライフ__会社紹介

働き過ぎて何が大切か考えた起業家

佐藤氏はいわゆる81世代の起業家。経歴がまず興味深い。

「(青山学院)大学在学中に犯罪防止ボランティア『ガーディアンエンジェルス』の渋谷リーダーをやっていたんです。元々アメリカの団体で対話を通じて犯罪抑止をするという活動です。渋谷にいるヤンキーや少年少女が何に興味あるのか知りたいというのもありまして。命をかけて仲間と何か真剣に取り組むのっていいじゃないですか」(佐藤氏)。

この活動、本国の団体では数人の死者も出ているそうで、佐藤氏も「肋骨は2、3本いってます」と、実際に危険な目に遭遇しているそう。

元々安全保障などへの興味から犯罪防止ボランティアを続けていた佐藤氏は、渡米して米国の大学院に進む。しかし「国連職員を目指したのですが、想像以上に事務方な仕事だったって分かったんです」と帰国。次の興味分野を経済面でのアプローチに切り替え、MBA取得しようとまた大学へと進学する。

さらに続く。

25歳ぐらいまでの間、いわば「自分探し」を続けた彼は、コンサルティングファームを渡り歩き、DeNA、アクセンチュアと激務の日々を続ける。詳しくは書けないのだがインタビュー中、久々によく働く人の話を聞いた気がしていた。

結果、彼は過労で倒れてしまう。

「働き過ぎて、何が大切なんだろうって考えたんです。そしたら、ああ、みんなと一緒に遊んでるタイミングが楽しかったなって」(佐藤氏)。

病床でそんなことを考えながら今日、公開した「PlayLife」の原型になるアイデアを考え、スタートアップ準備のため渡米してサービス立ち上げに入る。2011年6月に倒れたところから実に2年4カ月たってリリースにこぎ着けた。

「渋谷で『だるい』って言ってる子たちって実は大体、何にも興味がないんですよ。お金と女とお酒とか。紙一重のきっかけがあって結果的にヤクザ、ヤンキーになった。普通の人とあんまりかわらないんです」(佐藤氏)。

佐藤氏は死ぬ程働いた結果、どこかの境地で恐らく何かを見たのだと思う。遊びを通じて何にも興味がなくなった(これって若者だけじゃないけどね)人々に、もしかしたら自分が感じた幸福感、仲間と共有した幸せを感じてもらいたいんじゃないかなと、話を聞きながら感じていた。

改めて言うが、サービスはまだまだ改善の余地が多い。佐藤氏が伝えたい感動の恐らく1%も伝わっていないんじゃないかと思う。けど、サービスはアイデアではなく、結局それを運営する起業家であり、作っているチームであることは間違いないので、もしそれが一致するところまで辿り着けば、楽しいサービスになるんじゃないだろうか。

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