Sequoia Chinaがクレジットカード管理アプリのKaniu(卡牛)に1000万米ドルを投資

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China Banking Association(中国銀行業協会)の報告によると、2012年、中国人はクレジットカード3億3000万枚を保有しており、前年比16%増であった。クレジットカード払いでなされた取引の総額は10兆元に達し、前年比31.6%増であった。小売店での支払いの48.26%はクレジットカードによるものだ。中国人はクレジットカードで支払いをしないというのは、もはや真実ではない。現在では、複数のクレジットカードを所有する中国人というのは当たり前である。

Sequoia Chinaはインターネットファイナンスでは大きな存在で、オンライン金融商品検索のRong360(融360貸款)、モバイルゲーム決済サービスのmo9、P2P融資サービスのPPDAI(拍拍貸)他、いくつかの中国のスタートアップに投資してきた。そして現在、クレジットカード利用の成長とモバイルアプリの組み合わせに将来性を見出している。

Kaniu(卡牛)はクレジットカードを管理するアプリで、2012年の12月と今年初めに行われたそれぞれの投資ラウンドで、Sequoia Chinaから合わせて1000万米ドルの資金を調達している。Kaniuの開発を手掛けたFeidee(随手)は当初、香港上場の財務ソフト開発会社Kingdee(金蝶)の支援を受けており、Feidee設立のコアメンバーも以前はそのKingdeeに在籍していた。同社によると、Kaniuの前に開発した個人向け財務アプリのSuishouji(随手記)は、6000万人以上が利用しているそうだ。

中でもKaniuは、購入や支払い履歴が自動的に記録でき、またSMSやメールで送られてくる明細書を分類したり、取引に関する収支報告書も毎日(中国の銀行では毎月)受け取ることができるので、ユーザはクレジットカードの状況をまとめることができる。また姉妹アプリのSuishoujiでも購入や支払い履歴を取り込むことができる。

ローンチしてからわずか1年だが、Kaniuの登録ユーザ数は2000万人に達し、60万人ものアクティブユーザが毎日利用しているそうだ。またFeideeによると、ビッグデータを基にした財務アプリの第3弾を開発しているそうだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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