アジアにおける目的特化型のクラウドファンディングサービスたち

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海外ではクラウドファンディングサービスの「Kickstarter」や「Indiegogo」といったサービスが数多くのプロジェクトを生み出している。日本のクラウドファンディングサービスといえば「CAMPFIRE」や「Readyfor?」が有名だ。

その他にも、日本にはモノづくりに特化したクラウドファンディングサービス「zenmono」や、地域を応援するクラウドファンディング「FAAVO」といった、目的を限定したクラウドファンディングサービスも多く登場している。これはアジア太平洋地域においても同様だ。

今回は、アジア太平洋地域において目的特化型のクラウドファンディングサービスをいくつか紹介してみたいと思う。

Crowdbaron

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香港拠点のスタートアップCrowdbaronは、不動産への投資をクラウドファンディングで行うことを目指したサービス。このサービスは個人の投資ポートフォリオを増やしたい人をターゲットにしており、1つ、もしくは複数の不動産に小額の出資をすることで複数の国における不動産価格の上昇から利益を得ようというものだ。

出資者は、ある不動産の一部を分担購入するのだが、これは昨今流行のタイムシェアのようなものではないので、出資をしているアパートや別荘に滞在したりはしない。この出資は純粋に利潤を目的にしたものだ。だから、リスクの分散も可能で、投資プロジェクト額の1%からでも出資できる。Crowdbaronはアジア圏全体のユーザをターゲットにしているが、最初は香港、中国、インドネシアの顧客に力を入れている。

今年の秋には資金調達を行い、さらに拡大しようとしている。

Social Project.PH

Social Project.PH」はフィリピンの社会的および環境関連のプロジェクト向けのクラウドファンディングプラットフォームだ。フィリピンには既にクラウドソーシングプラットフォームが存在するが、ほとんどは、ArtisteConnectやSparkProjectといったアート関係のプロジェクトに特化しているものばかりだ。

Social Project.PHは、フィリピンの貧困を和らげる目的を持った社会プロジェクトが資金を集めることができるようローンチされたプラットフォームで、フィリピンの社会事業やNPOを対象としている。共同設立者のJustin Fernando Garrido氏によると、その目的は同国の社会上・環境上の課題に取り組むことだという。

筆者が社会事業や環境関連の取材を行うと、資金に困っている話をよく耳にする。従来の寄付ではなく、クラウドファンディングという形にすると、また違った資金の集め方が可能になるかもしれない。

Medifund

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Medifund」は医学生の学費を支援し医師の卵を育てるクラウドファンディングサービスだ。フィリピンを拠点にしたこのサービスは、フィリピンやアジアの医師不足に対処することを目的としている。

数ヶ月の開発期間を経て、最近ようやく世界中の医学生向けにプラットフォームがリリースされた

Artiste Connect

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Artiste Connect」はフィリピンに拠点を置くスタートアップが運営するクラウドファンディングサービスだ。同サービスを利用するアーティストやグループは、プロジェクトに必要な資金をファンから募ることができる。サイトのデザインはかなりKickstarterっぽい。

Artiste Connectはアーティストとファンを結びつけ、より豊かな体験を両者に提供しようとしている。ファンはお気に入りのアーティスト、映画監督、ミュージシャンやその他のクリエイターをより支援していると感じることができるし、アーティストの方にもコラボレーションのための資金を調達できるプラットフォームを持つことができ、メリットがある。

Okuyuki

Okuyuki

Okuyuki」はユーザ投票に応じて、フィギュアを制作できる3Dプリンティングに特化したクラウドファンディング・プラットフォーム。

Okuyuki では、ユーザはイラスト画像をアップロードするだけだ。投稿されたプロジェクトが他ユーザに拡散され、そのプロジェクトの成立に向けて支援を募ることができる。支援者が十分に集まると Okuyuki は3Dデータを作成、フィギュアを作成し完成品を発送してくれる。プロジェクトの資金調達が成立すれば、元のイラストのデザイナーは Okuyuki から売上の10%を受け取れる仕組みとなっている。

これまで紹介してきたクラウドファンディングサービス以外にも、アジア太平洋地域には多くのクラウドファンディングサービスが登場している。

クリエイティブ業界にフォーカスしているインドネシアの「Wujudkan」や「Patungan」。シンガポールの「ToGather.Asia」や、マレーシアの「pitchIN.my」、台湾の「Zeczec」、韓国の「Nboon」、香港の「ZaoZao」、タイの「Perdmuak」など様々だ。

クラウドファンディングサービスもここ数年でかなり賑わってきたが、目的を絞ったクラウドファンディングサービスであれば、まだ可能性が残されているかもしれない。アイデアがある人はチャレンジしてみてもいいだろう。

クラウドファンディングサービスを立ち上げようと考えている人や、サイト上でプロジェクトを立ち上げようと考えている人はぜひこちらの記事を読んでほしい。

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