世界を変えたいと願うインドの4つのスタートアップとは?

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どうすればテクノロジーはインドと世界に良い影響を与えられるだろうか?この夏、GoogleがインドのNPO法人にそう尋ねたところ、何千にも及ぶ反響が殺到した。

160人にのぼるGoogle社員によるチームによって、最終選考に残すスタートアップ10社が選出された。そして、先週デリーで行われた選考会を経てGoogle Impact Challengeの受賞スタートアップが決定した。Googleが選んだ3つのスタートアップと、「People’s Choice賞」として一般人のネット投票で選ばれた合計4つのスタートアップが資金提供を受けることになる。

受賞者はそれぞれGlobal Impact賞として、3000万ルピー(50万米ドル)とGoogleによるメンタリングを受けることができる。以下がその受賞者だ。

1. Agastya

インドでは子どもたちの80%は経験や体験を通した学習をすることがない。そこでAgastyaは、インドの子どもたちが楽しくてわくわくするような科学の授業を受けられるようにしたいと願っている。ミニサイエンスラボはバイクで田舎の地域を回る。これは最高のアイデアだ。詳細はビデオを見てほしい。

2. Digital Green

始動からすでに4年になるが、Digital Greenは農家がコストを削減しながら生産性を向上できるよう支援する農業技術のオンラインナレッジフォーラム・データべースだ。Digital Greenはオンラインだけでなくオフラインでも活動しており、ビデオ上映を通じて一部の農家が同業者を教えられるように村で指導している。同社はGoogleの資金を使い、インド各地の1万の村の農家にサービスを利用してもらうことを目指している。

3. Janaagraha Centre for Citizenship & Democracy

Janaagrahaは民間の代表者たちに直接働きかけられるよう、オンラインの報告ツールを提供している。例えば、崩れかかった危険な壁や道路の大きなくぼみなどの写真を誰かが撮ると、その情報がしかるべきところに送られ、問題が解決できるようになるという仕組みだ。Googleからの出資を活用して150万人のユーザ獲得を目指している。

インドではSocialCopsというサービスが既に同様のことを試みている

4. Social Awareness, Newer Alternatives (SANA)

SANAはPeople’s Choice賞を受賞した。同社は太陽光発電のミクロイオン化浄水と生物消化技術を組み合わせて地方の村における水道、公衆衛生インフラを改善しようとしている。基本的にこれは飲み水をキレイにする環境保全技術であり、ここでは廃棄副生成物が発電源として利用できる。

Googleはその他6社のファイナリストにシードファンドで25万米ドルを提供することにした。写真アプリやショッピングロイヤリティサービスなど、これまでに飽き飽きするほど繰り返されてきた無意味なサービスとは違う、新鮮な市民のスタートアップが好きだ。将来、これらのインドのベンチャー企業から続報が届くことを期待したい。

詳細そして残り6社のファイナリストについてはGoogle Impact Challenge Indiaのページを参照してほしい。

【原文】

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