インドネシア最大のブログ広告ネットワークIdblognetworkにとって、今年は非常に忙しい1年となった(情報開示:East VenturesはIdblognetwork及びTech in Asiaに投資している。詳しくはTech in Asiaの倫理に関する記述を参照してほしい。)。4月にソーシャルメディア広告ネットワークIdbuzznetworkをローンチした彼らは、現在Idblognetwork DSP(IDDSP)と呼ばれるインドネシア国内のローカルデマンドサイドプラットフォーム(DSP)のローンチを目指している。
発表によると、DSPインターフェースによってデジタル広告のバイヤーは、リアルタイムの入札システムを使用し、DoubleClickExchangeやOpenXのような複数のアドエクスチェンジ及びサプライサイドプラットフォーム(SSP)を使って広告キャンペーンを管理することができる。同プラットフォームは、データ管理プラットフォーム(DMP)によって分類された頻度、更新日、日時と共にルックアライクターゲット、キーワードターゲット、ドメインターゲットのような様々なターゲット機能を提供している。
Idblognetworkは、日本において初めてDSPを提供したとしている日本拠点のFreakoutと提携することになった。FreakoutがインドネシアでのDSPとDMPを担当し、IdblognetworkがFreakoutのDSPプラットフォームで広告主がキャンペーンを実施できるインターフェースを構築する。
進捗状況とゴール
現在Idblognetworkは1万2,000人のブロガーと180万件以上の月間インプレッションを管理し、海外オーディエンスを惹きつけるという点では良好な成長をしてきた。Freakoutは日本、アメリカ、アジア太平洋地域で毎月何十億というインプレッションを管理している。
設立者のKukuh T. Wicaksono氏はこの新たなプラットフォームを用いることで、ブロガーやパブリッシャーに広告主から読者に向けて関連性がより高いコンテンツを提供できることを期待している。同時に、チームはIdblognetworkを通じたアドエクスチェンジやSSPを使って広告キャンペーンを広めていきたい企業向けに、より多くの選択肢を提供したいと考えている。
現地の専門知識
Wicaksono氏は、この競争に現地及び海外のDSPプレーヤーがいると信じている。IDDSPが他社と一線を画している点は、同チームによるインドネシア国内の詳細なユーザプロフィールだ。
インドネシアでのユーザプロフィール分析にフォーカスしていない海外のDSPやDMPサービスが数多くある。IdblognetworkとFreakoutは、ユーザの閲覧履歴によって一般的な情報、趣味、配偶者の有無、さらには子供のプロフィールのようなデータまで見ていくことになるだろう。
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