どんな事業であっても、必ず成し遂げる意志を持て−−グリー青柳氏が語る「企業に必要な組織づくりと強い意志」

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企業の立ち上げには、さまざまな苦労や試練が待っている。そうした過程の中から得られた教訓や、事業を成功させるという強い意志によって、スタートアップは成長を図ることができる。

グリー株式会社、取締役執行役員常務の青柳直樹氏は、大学卒業後、投資銀行のドイツ証券を経て、2006年にグリーに入社。米国子会社GREE International設立に携わるなど、グリーの成長を牽引している人物だ。

グリー青柳氏が語る、企業に必要な組織づくりと強い意志についてまとめた

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グリー社長の田中氏との出会いから入社

大学生の時、インターネット関連のスタートアップをやりたいと思っていた。しかし、自分はプログラミングが得意というわけではなく、周りにはたくさん起業家やITベンチャーを立ち上げる人がいて、自分はどうしようか考えていた。そこで、自分なりの強みを持とうと考え、外資系の投資銀行に就職した。グリーとの出会いは、社長の田中氏と副社長の山岸氏の二人でやっていた2005年頃で、SNSサービス「GREE」の中でつながり、飲みに行ったのがきっかけだった。そこで「CFOを探している」という話を聞き、自らグリーに入りたいと志願した。

人とのつながりは大きな価値だ

もともと田中氏との共通の友人は多く、互いの素性や人間関係も把握していたため、入社後のやりとりはスムーズだった。スタートアップに入ってくる人を見つけるのはとても難しいが、友だちが多いと自分の取り組みや思いに共感してくれる人は多く、仲間や応援してくれる人を見つけることができる。人をいかに巻き込むかという意味でも、友だちは多いほうが良い。友だちとのつながりから、アイディアが生まれたりすることもある。人とのつながりは、スタートアップにとって大きな価値だ。

チームビルディングこそ、組織において重要な要素

チームビルディングは大切だ。当初計画したプロダクトやビジネスモデルが変わることは多い。そのため、プロダクトも重要だがどういう人とやるかが重要となってくる。優秀なメンバーがいれば、戦略を変更しても軌道修正に迅速に対応できる。環境の変化にも即座に対応できるため、チャレンジも容易になる。どんなに素晴らしいテクノロジーやアイディアがあっても、足元の組織が固まっていなければ意味がない。チームビルディングこそ、組織において重要な要素だ。

プロダクトに集中しろ

プロダクトに集中することが、一番のPRとなる。プロダクトを磨いていけば次第にプロダクトの良さを知ってもらうことができ、メディアの取材やリクルーティングにも大きく影響を及ぼすことができる。事業を成長させるには、プロダクトに集中することだ。

mixiとの競争から得られた学び

グリー立ち上げの頃に、mixiとの成長スピードの違いに悔しい思いをした経験があった。mixiは会社を作り資金調達をし始め、すでに事業が成長し人材も揃い始めてきた頃だったが、こちらはまだそこまで揃っていなかったため、成長スピードに大きな差を付けられてしまった。差を付けられた経験があるからこそ、そこから得られた学びとしてグリーは採用に大きく力を入れた。悔しい経験から学びを得ることは重要だ。

新しい産業を作るくらいのビジョンを持て

世の中にインパクトを与えるには、最低でも時価総額1000億以上にならないと意味がない。新しい産業を作るという気概を持って事業を進めるためにも、上場を目的にするのではなく、上場の先の大きなビジョンを持たなければいけない。

資本政策におけるストックオプション制度の設計においても、上場してすぐに権利が発生するのではなく上場して一定期間を経てから権利が発生するように工夫した。上場したタイミングよりも、上場して数年後に大きな壁が待っているからこそ、大きな壁を乗り越えるためにベストなメンバーが揃っていなければならない。上場のその先へと進むためには、大きなビジョンを持ち成長し続けるための施策を取ることが大事だ。

役員は、採用に力を入れろ

プロダクトと採用について、役員は日々考えなければいけない。規模がまだ今ほど大きくはなかった時は、社員の一覧ページを作り、各社員のストーリーをそれぞれ表現して企業の雰囲気を伝えるなど、採用に結びつく活動を試行錯誤しながら取り組んでいた。役員は、時間の多くを採用活動に割くべきだ。資金調達は手段であり、人とプロダクトがあってこその企業だということを忘れてはいけない。

どんな事業であっても、必ず成し遂げる意志を持て

最後はメンバーを信じて、どんな事業であっても必ず成し遂げる意志を持つことが大事だ。事業計画が変わろうとも、優秀なメンバーと高いモチベーション、そして強い意志があれば、今が仮にうまくいかなくても次がうまくいくはずだ。どんな状況であっても仲間を信じ、常に攻める意識をもって経営を担ってほしい。

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