フランス通信大手のOrangeが、東京でスタートアップ・アクセラレータ・プログラムを始動

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フランスの大手通信会社 Orange は先頃、東京でスタートアップ・アクセラレータ・プログラム「OrangeFab」を開始すると発表した。最初のバッチは2014年2月から約3ヶ月間行われる予定で、参加したスタートアップには、プログラム終了時、東京とパリの Demo Day で成果を披露する機会が与えられる。

このプログラムに申込にあたっては、開発中のプロダクトやサービスが既に動いている必要があるが、一回のバッチにつき 3〜4チームが選考され、2万ドルまでの資金提供や世界の起業家や投資家からメンタリングが受けられる。最初のバッチの申込締切は12月9日だ。

なお、同社では、プログラムへの申込受付開始に伴い、東京で説明会を開催する。この説明会に参加を希望する場合は、同社のウェブサイトから事前に申し込んでほしい。

<日時>  11月21日(木) 16:30〜17:30(18時から懇親会)
<場所> レストラン ラリアンス 東京都新宿区神楽坂2-11

ヨーロッパに行ったことがある人にとっては、Orange というより、むしろ、フランステレコムと言った方が聞き覚えがあるかもしれない。同社はフランス以外にも、アジアやヨーロッパで事業を展開するようになり、今年の7月にブランドのみならず、社名も Orange に変更した。

Orange はフランスの大手広告代理店 Publicis Groupeと共同で VC の Iris Capital に出資しており、Orange のスタートアップへの投資は実質的に Iris Capital がその役目を担っている。日本関連では、今年4月に、翻訳クラウドソーシングの gengo が行ったシリーズBラウンドの1,200万ドル資金調達に、Iris Capital が他のVCとともに共同出資している。

フランスでは、Orange 以外に SFR(エスエフエール)Bouygues Telecom(ブイグテレコム)に加え、安価でモバイル環境を提供する新生ベンチャー「Free」の登場で、通信業界は競争激化の一途をたどっており、各社はビジネスを多角化すべく、日本を含む世界のスタートアップへの投資やインキュベーションを加速させている。

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