旅行者に世界で料理体験を提供するスタートアップ「Tadaku」

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Tadaku 共同創業者の2人 Tao Romera Martinez と Trent McBride

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

以前、、KitchHike について書いた。なかなか興味深く類を見ないサービスだったが、地元のホストや料理人と旅行者をマッチさせる、もう一つのスタートアップ、東京の Tadaku の話を聞いて、大変驚いた。

私は Tadaku の共同創業者 Tao Romera Martinez と Trent McBride に、KitchHike [2]とどのあたりが違うのかを尋ねた。彼らの説明によれば、Tadaku の最大の違いは、場所がたとえレストランのような場所であっても、誰かに料理してもらったものを食べるのではなく、一緒に地元料理する体験を提供することらしい。Trent は付け加えた。

一緒に料理するという点が重要だ。それにはいくつかの理由がある。

  1. ゲストが自ら料理することで、地元料理について理解が深まる。
  2. 一緒に料理をする体験が、雰囲気をよくしてくれる。ホストと一緒に料理することで、人と人との距離を縮め、旅行者がホストの家にお邪魔する、という感覚を和らげる。
  3. 食べるよりも料理を共にすることで、ゲストは地元の文化に多くの発見が得られる。ホストとゲストの間に会話も生まれやすくなる。

tadaku-grasshopper-280x280Tadaku ではどのような地元料理が提供されるのだろう。彼らは、バッタと蜂の子のご当地グルメを提供したいという、長野のファミリーがホストとして追加されたことを教えてくれた。それは、多くの人にとっては自分にあった料理では無いだろう。[3] 面白い料理を求めて、日本にやってくる旅行者が試したいものの一つが、関取が食べることで有名なちゃんこ鍋だろう。

ビジネスモデルは、Tadaku がゲストの支払う料金の12%を手数料として受け取ることになっている。残りの金額は、Tadaku がホストに支払う。

Tadaku の正式ローンチは10月で、その際には東京、ローマ、バンコクのホストが追加された。Tadaku のチームは、モロッコ、チュニジア、アルゼンチン、インド、ポルトガル、ハンガリー、スペインなど、世界中にホストを広げたいと考えている。ローンチ後の数週間で大きな進展があったと Trent は話した。

我々のサービスを聞いた人から多くの問合せを得られたのはうれしい。現在、ユーザ・再ナップについては、これまでとは違う戦略に基づいて、ウェブサイトの最適化と実験に時間を費やしている。(中略)コラボすることを念頭に、多くのフードブロガー、レシピサイトの管理者と話を進めているところだ。

KitchHike や(今月初め事業譲渡されたMeetrip のような旅行サービスの動向を考えれば、Tadaku も注目に値するだろう。私はこれをある種のスタートアップ・トレンドだとは思っていないが、以前からあるオンライン旅行サービスにおいて、彼らがバリエーションを増やしていることは間違いない。旅行好き、とりわけ、日本に来る人々の間で、彼らが成長を見せることに期待したい。


  1. TCP/IP におけるローカルホストのことを言っているのではない。
  2. Tao と Trent に加え、Benjamin Sullivan という、もう一人の共同創業者がいる。 
  3. 告白しよう。私はこの料理を試したいとは思わない。

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